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中米科学者が共同でインフルエンザワクチン新製造法開発
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-01-23 10:07:35 | 新華社 | 編集: 王珊寧

  【新華社ワシントン1月23日】中米の科学者チームが共同でワクチン製造の革新的方法を発見し、安全で効率的な新型インフルエンザワクチンの開発が期待されている。

  米国の『サイエンス』誌の最新号で発表されたこの研究によると、科学者はゲノムを選別することにより、インフルエンザウイルスの防御メカニズムを発見し、それを取り除いた。

  研究者は遺伝子組み換えを経たインフルエンザウイルス――「hyper–interferon-sensitive(HIS)」ウイルス株を合成した。このウイルス株は動物の体内で強い免疫応答を誘発させることができ、これは新型インフルエンザウイルスワクチンおよびその他のウイルスワクチン製造の新たな道筋開発に役立つ。

  インターフェロンは宿主となる細胞がウイルスの侵入に反応して分泌する蛋白質であり、高速でウイルスを殺滅し、さらにある特定の病原体にのみ有効な特異的免疫応答の発生を助けることができるが、一部ウイルスは発見されないステルス能力をすでに備えているため、宿主である細胞のインターフェロンの発生が制限されていた。

  米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の孫仁生物工学教授とそのチームは、インフルエンザウイルスの全ゲノムに対する選別を行い、インターフェロンに敏感な全ての遺伝子座を見つけ、またインターフェロンの発生を妨げている遺伝子部分を不活性化させることで、ウイルスの宿主にインターフェロンを分泌させるようにした。

  論文の第一著者である中国浙江大学医学院の杜雨棽氏は、これら遺伝子組み換えを経たウイルスは宿主の体内での毒性が弱くなるものの、同時に強い免疫応答を誘発させることができると述べた。

  孫教授は、従来のワクチン製造では通常、安全と高効率のうちのどちらかを選ぶ必要があったが、新たな方法は安全と高効率双方の要求を満たしていると述べている。

  実験にはフェレットとラットの2種類の動物が使用されたが、フェレットの実験は主に中国疾病予防コントロールセンターにより実施された。

 

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新華網日本語

中米科学者が共同でインフルエンザワクチン新製造法開発

新華網日本語 2018-01-23 10:07:35

  【新華社ワシントン1月23日】中米の科学者チームが共同でワクチン製造の革新的方法を発見し、安全で効率的な新型インフルエンザワクチンの開発が期待されている。

  米国の『サイエンス』誌の最新号で発表されたこの研究によると、科学者はゲノムを選別することにより、インフルエンザウイルスの防御メカニズムを発見し、それを取り除いた。

  研究者は遺伝子組み換えを経たインフルエンザウイルス――「hyper–interferon-sensitive(HIS)」ウイルス株を合成した。このウイルス株は動物の体内で強い免疫応答を誘発させることができ、これは新型インフルエンザウイルスワクチンおよびその他のウイルスワクチン製造の新たな道筋開発に役立つ。

  インターフェロンは宿主となる細胞がウイルスの侵入に反応して分泌する蛋白質であり、高速でウイルスを殺滅し、さらにある特定の病原体にのみ有効な特異的免疫応答の発生を助けることができるが、一部ウイルスは発見されないステルス能力をすでに備えているため、宿主である細胞のインターフェロンの発生が制限されていた。

  米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の孫仁生物工学教授とそのチームは、インフルエンザウイルスの全ゲノムに対する選別を行い、インターフェロンに敏感な全ての遺伝子座を見つけ、またインターフェロンの発生を妨げている遺伝子部分を不活性化させることで、ウイルスの宿主にインターフェロンを分泌させるようにした。

  論文の第一著者である中国浙江大学医学院の杜雨棽氏は、これら遺伝子組み換えを経たウイルスは宿主の体内での毒性が弱くなるものの、同時に強い免疫応答を誘発させることができると述べた。

  孫教授は、従来のワクチン製造では通常、安全と高効率のうちのどちらかを選ぶ必要があったが、新たな方法は安全と高効率双方の要求を満たしていると述べている。

  実験にはフェレットとラットの2種類の動物が使用されたが、フェレットの実験は主に中国疾病予防コントロールセンターにより実施された。

 

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