【新華社重慶1月22日】中国電子商取引(EC)最大手アリババグループの張勇最高経営責任者(CEO)はこのほど、同社が2018年、中国で10のEC貧困脱却模範県を実施すると発表した。
18日に重慶で行われた中国農業部、中国商務部、国連食糧農業機関(FAO)など主催の「電子商取引貧困脱却(重慶)サミット」で明らかにした。
張氏は、農村、特に貧困地区に対し同社のサービスがいかに貢献するか、ビッグデータやクラウドコンピューティングなどでの同社のイノベーションを用い、貧困脱却に向けた新たな道をいかに切り開くかを、常に考えてきたと述べた。
それを実現するため、アリババは今年、全国で10のEC貧困脱却模範県を設立し、貧困県がECプラットフォームを通して商品を販売することをサポートする。貧困県を組み入れた産業チェーンの形成を目指し、金融や物流、ビッグデータなどのデジタルビジネスインフラを構築する。
張氏はまた、貧困県のECによる貧困脱却をサポートする人材の育成を強化する考えも示し、同社傘下の研修部門・淘宝(タオバオ)大学で、貧困脱却を目指す起業家や農家へのEC知識や実技の講習を実施し、EC経営技能取得をサポートすると表明した。現在、淘宝大学が開設したECクラスは全国約92%の国家級貧困県をカバーしているという。
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