新華網ベルリン7月6日(記者/張遠)主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が7月7日から8日にかけて、ドイツのハンブルグで開催され、G20加盟国とゲスト国の指導者、関係国際機関の代表者がサミットのテーマ「相互に関連し合う世界の形成」をめぐって協議を行い、国際協力の未来の方向について討論する。ドイツ・ボン大学グローバル研究センターの辜学武主任はこのほど、新華社記者の書面取材を受けた際に、G20サミットがグローバル化のより一層の発展を推進するポジティブなシグナルを発信することを期待していると表明した。
辜学武主任は次のように述べた。世界経済は近年、積極的な兆しが表れ、成長の勢いがより一層、強まっているが、依然として厳しい試練に直面している。特に、反グローバル化の波が押し寄せている。ハンブルグサミットは、国際社会が注目する重要な舞台であり、グローバル化を推進するポジティブなシグナルを発信すべきだ。
グローバル化をいかにして推進するかについて、辜学武主任は次のように語った。ドイツ、中国及び他国と共同で自由貿易と開放経済を保護すると同時に、米国が政策を変更するように説得し、グローバル気候変動に積極的に対応する『パリ協定』に戻ることに期待している。
辜学武主任はまた、次のように述べた。「一帯一路」の建設は、多くの国と国際組織から積極的な反響を得て、複数の経済回廊建設が安定して進展している。「一帯一路」の建設が各沿線国の共同発展、共同繁栄を推進し、グローバル化の発展を支えることを確信している。
2016年G20杭州サミットで『G20世界貿易成長戦略』、『G20世界投資指導原則』などの文書が作成され、経済グローバル化のプロセスを継続的に深層へ前進していくことが保障された。ドイツ政府の高官はハンブルグサミット前に、同サミットは議題、成果などの面で杭州サミットとの一致性と一貫性を維持していくと度々、言及していた。
辜学武主任は次のように分析する。ハンブルグサミットは、グローバル化の発展を継続的に推進していくと見られる。これはグローバル化がより多くの国に波及すると同時に、各国の社会の各階層が深く参与することを表わしている。辜学武主任はドイツは分配の視点から見て、グローバル化の成果が世界的なレベルから公平に分配されるだけでなく、且つ各国内でも、すべての人がグローバル化のメリットを実感し、グローバル化の成果を共有できることを望むと表明した。
辜学武主任はまた、次のように述べた。ドイツはアフリカの発展問題をサミットの議題に挙げるとともに、多額の資金提供を承諾し、企業のアフリカ進出を奨励する。また、中国はアフリカ経済の発展支援で先頭に立っている。辜学武主任はドイツと中国両国は今回のサミットで手を携えて、アフリカへの投資拡大とアフリカが現代化を実現するための支援を各国に呼びかけることを期待している。
(新華社より)
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