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【映像】「南京はすでに私の故郷」 南京日本人会会長·兎澤和広さん
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-11-27 15:03:11 | | 編集: 郭丹

  【新華社南京11月27日】日本の大阪府出身の兎澤和広(とざわ・かずひろ)さん(45)に初めて会ったのは、中国江蘇省南京市新街口(しんがいこう)にある日本式の焼肉店。話し方や振る舞いは中国人そのもので、老子の「道法自然」(中国道教の哲学思想)を語り始めると話が止まらなくなる。南京市で焼肉店を営む兎澤さんは、南京日本人会の会長も務める。幼少時からアトピー性皮膚炎を患っていた兎澤さんは1996年、中国伝統医学に治療法を求め同市の中国薬科大学に留学した。以来この地で22年の歳月を過ごしている。

  南京日本人会会長 兎澤和広さん

  私はですね、大阪から22年前に南京に来ました兎澤和広といいます。人生の半分を南京で過ごしてまいりました。今まではよく第二の故郷だと南京のことを言っていましたが、今ではもう第一の故郷になり、本当に死ぬまで南京で頑張っていこうかなと思っています。

 【解説】兎澤さんは南京に初めて降り立った日のことを「駅を出ると、空気はきれいで街の各所に文化の深さが感じられた。玄武湖も美しかった」と語る。その日のことは永遠に忘れないという。南京の山も水もある環境をすぐに気に入り、以来22年間、南京の人びとに助けられながら過ごしてきた。多くの友人も得たと語る。

  南京日本人会会長 兎澤和広さん

  私が南京を好きになったのは、まずその南京の土地、空気がよく、いわゆる山があり、川があり、真ん中には玄武湖という湖があり、そういう環境にまず惚れてしまったということで、すぐ中国が好きになりました。

  特に南京ではですね、特に南京人にお世話になったことがあり、特に南京人を好きになってしまい、特に料理が好きであるということで、私は現在南京で伊賀家という焼肉屋を経営しています。

 【解説】今年は中日平和友好条約締結40周年にあたる。南京で生活する兎澤さんにとっても、ひと際感慨深いものがある。兎澤さんは、中国と日本が永遠に平和であってほしいと述べ、「昔の人は『前事を忘れざるは後事の師なり』と言った。今後の日中関係のため日本人は歴史をもっと学ぶ必要があり、それは中国と日本の平和につながる。日本人会の会長として、自らも歴史を学びつつ、南京に来る日本の若者にも聞かせていきたい」と語った。

  南京日本人会会長 兎澤和広さん 

  今後の日中のためにも、われわれ日本人はその時代の歴史をもっと勉強したほうが、日中の平和のために繋ぐものだと思い、私も勉強しながら、若者に対しても、よくそのようなことを私は伝えようと心がけています。

 【解説】南京という街、人びとの寛容性の高さ、そしてこの街の食べ物が好きだという兎澤さんは、将来について「以前は南京を第二の故郷だと言っていたが、今では本当の故郷だと思っている。一生この街で暮らしていきたい」と語ってくれた。(記者/季春鵬)

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