中国の習近平国家主席は現地時間4日、ポルトガルの首都リスボンで、同国のレベロデソウザ大統領と会談した。(リスボン=新華社記者/謝環馳)
【新華社リスボン12月5日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は現地時間4日、ポルトガルのレベロデソウザ大統領と会談した。両国元首は、両国の国交樹立40周年を新たな歴史の起点とし、中国とポルトガルの友好協力が絶えず新たな成果を得られるよう推進し、両国関係の発展の新たな一章をつづっていくことで一致した。
習近平主席は次のように指摘した。双方は、「一帯一路」共同建設での協力に向けた両国政府による了解覚書の締結を契機とし、「一帯一路」枠組み内での協力を全面的に強化し、相互接続を促進する必要がある。双方はまた、多角的な協調を強化し、重要な国際・地域問題での意思疎通と連携を緊密化し、多国間主義と自由貿易を共に擁護しなければならない。中国と欧州連合(EU)は全面的戦略パートナーシップを結んでいる。中国は、欧州の一体化を一貫して揺るぎなく支持する。ポルトガルがEU内で積極的な役割を引き続き果たし、中国・EU関係の正しい方向への発展を維持することを希望する。
レベロデソウザ大統領は次のように述べた。来年は、ポルトガルと中国の国交樹立40周年に当たる。ポルトガルは、経済・貿易や金融、文化などの分野で、中国との交流と協力を深めることを期待している。中国企業のポルトガルへの投資拡大を歓迎する。ポルトガルは「一帯一路」イニシアチブを支持し、陸上シルクロードと海上シルクロードの欧州でのハブとなることを望む。ポルトガルと中国は多くの国際間題で立場が近く、いずれも多国間主義を支持し、一国主義に反対し、自由貿易を支持し、保護主義に反対しており、多角的機関内での協調を緊密化する必要がある。ポルトガルは、EU・中国関係の強化を支持し、ポルトガル語系諸国と中国との協力を引き続き深めることを望む。
両国元首は会談後、共同記者会見に臨んだ。
会談に先立ち、レベロデソウザ大統領はインペリオ広場で、習近平主席を歓迎する盛大な式典を行った。
習近平主席と彭麗媛(ほう・れいえん)夫人は同日夜、レベロデソウザ大統領と共に、「海上シルクロード」をテーマとした故宮博物館優秀文化財展を見学した。