【新華社ブエノスアイレス12月2日】中国やロシアなど新興5カ国(BRICS)の指導者は11月30日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで非公式首脳会議を開いた。会議後、5カ国はプレスコミュニケを発表し、次のように指摘した。
▽われわれは、世界貿易機関(WTO)を代表としたルールに基づく多角的貿易体制を全力で支持することを重ねて表明する。それによって透明で差別のない、開放的かつ包摂的な国際貿易を確保していく。
▽一国主義や保護主義の措置はWTOの精神とルールに反している。われわれは、すべてのWTO加盟国・地域に対し、このようなWTOのルールに沿わない措置に反対し、WTO内で行った約束を守り、差別的で制限的な措置を撤回するよう呼びかける。
▽われわれはWTO改革のための活動を支持し、活動を通じてWTOの関連性と有効性を高め、現在と今後の課題に対応する。同活動はWTOの核心的価値と基本原則を守り、すべての加盟国・地域、特に途上国の利益を反映させなければならない。
▽紛争解決制度はWTOの安定的運営にとって極めて重要であり、われわれはWTOの上訴機関に当たる上級委員会の委員の選出手続きを直ちに始めるよう促す。これはWTOの紛争解決制度が安定的かつ効果的に運営するための極めて重要な前提である。
▽われわれは「パリ協定」の全面的な実施を重ねて表明する。発展途上国の気候変動による影響の軽減や適応能力の向上を図るために、先進国が途上国に資金や技術、能力構築の支援を提供するよう促す。
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