南京市新街口(しんがいこう)の自身が経営する焼肉店の入口に立つ兎澤さん。(10月16日撮影)(南京=新華社記者/季春鵬)
【新華社南京11月27日】中国江蘇省南京市で焼肉店を営む日本の大阪府出身の兎澤和広(とざわ・かずひろ)さん(45)は、南京日本人会の会長も務める。1996年に南京に来て以降、この地で22年の歳月を過ごしている。
兎澤さんは南京に初めて降り立った日のことを「駅を出ると、空気はきれいで街の各所に文化の深さが感じられた。玄武湖も美しかった」と語る。その日のことは永遠に忘れないという。南京の環境をすぐに気に入り、以来22年間、南京の人びとに助けられながら過ごしてきた。
今年は中日平和友好条約締結40周年にあたる。南京で生活する兎澤さんにとっても、ひと際感慨深いものがある。兎澤さんは、中国と日本が永遠に平和であってほしいと述べ、「昔の人は『前事を忘れざるは後事の師なり』と言った。今後の日中関係のため日本人は歴史をもっと学ぶ必要があり、それは中国と日本の平和につながる。日本人会の会長として、自らも歴史を学びつつ、南京に来る日本の若者にも聞かせていきたい」と語った。(記者/季春鵬)