新華網北京1月11日(記者/安蓓)10日に開催された記者会見で国家発展改革委員会の徐紹史主任は、経済のホットトピックについて次のように回答した。
経済動向はどうなるのか
2016年初めに、中国の経済成長率が持続的に緩やかに下押す状況を受けて、中国経済はハードランディングする可能性があると指摘する人もいた。1年後に、中国の経済と社会は穏健かつ健全に発展し、「第13次五カ年規画」は幸先良いスタートを切り、中国経済に対するさまざまな質疑に力強く反撃した。
「中国経済は合理的なレンジに位置し、産業構造が絶えず改善され、年間経済成長率は6.7%前後と予想される。」と徐紹史主任は語る。
徐紹史主任は次のように説明した。2016年に中国の経済総量は70兆元を突破し、増量は約5兆元に達すると見込まれる。これは5年前の年間経済成長率10%の増量とほぼ同じで、1994年の中国の経済総量に相当し、世界の主要経済体の中でも飛び抜けている。
2017年に中国経済が直面する内外を取り巻く環境は依然として複雑で厳しい。徐紹史主任は中国は経済を合理的なレンジに維持する自信があり、条件と能力を備えていると表明した。
企業コストはどれほど高いのか
最近、一部の企業家の製造業コストと企業の税負担に関する議論が注目を集めている。徐紹史主任は、「個別のケースの特殊性を細かく解説する必要はない。中国企業のコストについては、客観的かつ科学的に分析する必要がある。」と述べ、また中国市場は競争力が高く、依然として外資の最適な投資先国の一つだと述べた。
徐紹史主任はまた、次のように説明した。簡政放権(行政の簡素化、権限の下部への委譲)、減税と料金の引き下げを通じて、2016年に中国企業のコストは1兆元前後、削減された。このうち、「営業税の廃止と増値税(付加価値税)の徴収」を全面的に推進し、企業のために約5,000億元を削減した。企業関連の料金徴収は560億元軽減された。企業はコスト方面で約2,000億元を削減できる。1月から11月までの利息負担は787億元軽減された。物流コストは350億元前後、削減された。制度的な取引コストはさらに軽減された。
中国の債務リスクは大きいのか
徐紹史主任は次のように述べた。中国全体のレバレッジ比率は250%前後で、主要経済体において中等レベルにあり、ほぼ米国に相当し、日本、スペイン、フランス及び英国より低い。このうち、政府と家計のレバレッジ比率は主要経済体において最も低く、政府のレバレッジ比率は約40%で、家計のレバレッジ比率も40%だが、中央政府のレバレッジ比率はわずか16%だった。
「軽視できない点は、非金融企業のレバレッジ比率が高すぎることで、150%前後と推計され、他の一部の主要経済体を上回っている。企業のレバレッジ比率を積極的に引き下げ、高レバレッジ比率によるリスクを防止する必要がある。」と徐紹史主任は語る。
徐紹史主任はさらに、次のように指摘した。この問題については、中国の実情と合わせて客観的に対応することが求められる。第一に、中国の債務は高貯蓄率に支えられ、体系的なリスクが生じる可能性は低い。第二に、中国の債務は主に内債で、外債が占める割合は低い。非金融企業の外債の残高はわずか4%前後だ。第三に、企業のレバレッジ比率が高いことは融資方法と関係しており、企業の資金調達の多くは銀行融資が主軸で、株式発行による資金調達などの直接融資の割合は高くない。
中国の対外投資政策は変わる可能性があるか
徐紹史主任は、「2016年1月から11月にかけて、非金融類海外投資は前年同期比55.3%増の1617億ドルに達し、通年では1700億ドルに達すると見込まれる。」と述べ、また「買収額はそれほど多くないはずです。」と述べた。
徐紹史主任は、「中国が対外投資を支持する政策は変わっておらず、変わることはありません。」と述べ、また、中国政府は国内企業、特に能力や条件を備えた企業が真に規則に合致する対外投資活動を実施して、「一带一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の建設や国際生産能力協力への参与を支持しており、これは産業のモデル転換・アップグレードに有利になるだけでなく、世界各国との実務的協力の推進にも有利になるだろうと述べた。
(新華社より)
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