明代の皇帝、皇后などの陵墓群である明の十三陵のうちの一つ、定陵から出土した皇后の衣類の複製品が出来上がりました。これは9枚セットのシルク製のもので、2年かけて完成したものです。来年、定陵博物館などで展示される予定です。
この陵墓群を管理する十三陵特区事務所によりますと、複製されたものは、およそ400年前になくなった孝端皇后が使った衣類で、裏地付薄手ジャケット1枚、礼服2枚、下着ワンピース1枚、ひざ上ブーツ1足、ソックス4足です。その作り方は中国最上級のシルクとされる雲錦、シルクのつづれ織そして刺繍の工芸が生かされていたと言われます。そのうち「赤いシルクのつづれ織十二章福寿如意礼服」の複製は、10数人の職人が2年近くを費やしてやっと完成しました。使われたラメは太さが直径0.1ミリ、長さが8168メートル、重さが628グラムだったということです。
複製作業を受け持ったのは南京雲錦研究所で、かつて明と清の皇室用のシルク製品を専門的に製造していた江南織造署でした。その複製技術は国家無形文化遺産に指定されています。
(中国国際放送局)
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