新華網北京12月14日 (新華社記者/楊定都 唐志强 楊迪) 中国広東省恵州市を出発して成都に到着し、ポーランド・ ウッジ( Lodz)へ向かう中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」に乗せると、中国産のテレビがわずか2週間もしないうちにユーラシア大陸を跨り、万里に近い行程を経て、欧州市場に現れる。「中欧班列」が開通する前は、このような物流やビジネスモデルはおよそ考えつかないものだったが、今ではそれが現実となっている。
まさに西側メディアが報じたように、ヨーロッパ人が「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想を受け入れ、積極的に利用し始めた「最大の原因は、西方に通じる列車が走り出したことにある。」
商業価値
5年余りにわたり、「中欧班列」は重慶と成都及び少数のヨーロッパの都市を結ぶわずか数本の鉄道路線から39本の運行路線、16の国内都市と12の海外都市を繋げるところまで発展したことを含む。今年6末の時点で、「中欧班列」は累計で1881便、そのうち帰りの列車は502便で、輸出入の貿易総額約170億ドルを達成した。
ブランド建設
中国同済大学の孫章教授は、「中欧列車」の発展は市場ニーズの主導性に依存しているが、国家のトップレベルプランや発展政策、ブランドの構築が欠かせないとの見方を示している。
「中欧列車」ブランドが打ち出されてから、ロシア極東路橋公司のデュイスブルク駐在のオフィスマネージャー、单靖氏は、貨物の輸送量が急増すると、駅が飽和状態になる。駅を往復して貨物の積み卸しをする貨車の数が急増し、大型トラックがブルーのコンテナを引っ張っている様子は、「中欧列車」の影響力を宣伝・紹介していると感じ取っている。
沿線諸国
「中欧列車」は中国とヨーロッパを結びつけると同時に、沿線諸国を連動して動かし、「一帯一路」構築の重要なプラットフォームとなった。「計画」は中国と沿線諸国の間の利益関係を統一的に計画し各方面に配慮することを提起し、また発展理念の中で「調和」、「開放」、「共有」を強調せねばならないと提起している。
発展の前途
千年前、古代のシルクロードでは、商品が輸送・売買されただけでなく、各種の思想や文化が一層広がり、融合した。「中欧列車」は貿易ルートであるだけでなく、沿線諸国の相互理解と文化交流を強めることも可能で、「一帯一路」構想の代弁者となっている。
孫章教授は、「中欧列車」は発展のスピードアップの段階に入っており、沿道の技術改造、貨物輸送技術の革新強化に尽力し、より速い速度でより多種類の貨物を輸送し、「一帯一路」構築において一層大きな役割を果たしていくべきだと述べている。
(新華社より)
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