海外留学者に関するブルーブック 『中国留学発展レポート2016』が12日、北京で発表されました。報告はグローバル化における中国人の海外留学者と海外からの中国への留学者の2カテゴリーをめぐるもので、留学生の低年齢化、留学帰国者の就業・起業と参政意欲などの問題に焦点を当てています。
レポートの編集を担当した中国・グローバル化シンクタンク(CCG)の王輝耀主任は「改革開放から今日まで、中国人の海外留学者人数は計500万人近くにのぼり、その半数以上が帰国して活躍している。また、中国は世界で留学生人数がもっとも多い国である一方、活力ある留学目的国にもなってきている」と説明しました。
レポートは「2015年、中国の海外留学者人数は52万3700人で、前年同期比で13.9%増となった。留学帰国者は40万9100人で、前年より4万4300人増え、12.14%増となった」としています。
レポートによりますと、海外の大学院を卒業した中国人留学生のうち、6割以上が修了して3年後には帰国しており、その起業者の比率は国内の大学院修了生を大きく上回っていることがわかっているとのことです。
CCGの苗緑秘書長は「卒業後帰国する者が増えており、留学目的の出国者数との差も縮小傾向にある。その原因は国内の理想的な就業機会と国際化された賃金レベルにある。留学帰国者は増える傾向にあるものの、仕事に対する満足度は依然としてテコ入れが必要だ」と述べました。
(中国国際放送局)
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