三重県鈴鹿市内のホテルで昨年8月、古谷有平被告(23)が中国籍女性の蘇偉さん(38)を殺害し、現金の入ったショルダーバッグを奪い、強盗殺人罪に問われていた。裁判員裁判により、津地裁(増田啓祐裁判長)は20日、古谷被告に無期懲役の判決を言い渡した。
判決結果は検察側からの求刑通りとなった。焦点となったのは、被告に殺人の意図があったかだ。
増田裁判長は判決理由の中で「かなり強い力を使って椅子の硬い部分で殴打しており、人が死ぬ危険性を認識していた」と指摘した。法廷は被告に殺人の意図があったことを認定した。被告川の弁護士は「ショルダーバッグを盗もうとし気づかれ、パニックになり殴った」と主張し、情状酌量を求めた。
増田裁判長は被告について、逃げるため変装をするなど合理的な行動をしており、当時自らの行動を制することができたはずだとし、弁護側の要求を退けた。
判決書によると、ネットで蘇さんと知り合った古谷被告は昨年8月9日午後3時55分頃、古谷市の某旅館で約11万6000円が入ったショルダーバッグを盗もうとし、気づかれた後にパイプ椅子で蘇さんの頭部を複数回殴りつけ殺害した。
(チャイナネット)
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