新華社記者 李涛 撮
習近平中国共産党中央委員会総書記、国家主席兼中央軍事委員会主席が20日、寧夏回族自治区の銀川で「東西部貧困扶助協力座談会」を招集開催し、重要な談話を行いました。習主席は「東西地域の貧困扶助協力や一対一の支援体制は、地域のバランスある発展、協働を通じた発展、共同発展を推進するための大戦略であり、地域協力の強化、産業構図の最適化、対内対外開放の新たな空間を切り拓く上での大規模な計画配置だ。先に豊かになったところがまだ豊かになっていないところを支援し、最後には共に豊かになっていくという目標を実現する上での重要なアクションだ。状況を正確に把握し、実際の効果を確保し、効率を向上しつつ、貧困脱却の堅塁攻略において勝利を勝ち取らなければならない」と強調しました。
中国の農村部では、一人当たりの年間純所得2300元(2010年不変価格表示)をベースラインとし、そのライン未満の人が貧困扶助の対象とされます。その基準を用いて計算した場合、2015年末現在でなお7000万人余りの貧困人口が存在することになります。中国政府は貧困問題の解決にあたり、1996年10月、比較的豊かな東部の省・直轄市と比較的立ち遅れている西部の省、自治区とで一対一の関係を結ばせ、共同で対策に取り組むという「一対一支援」の体制を確立しています。
今回、銀川で開かれた会議には、東部から9つの省・直轄市と9都市の党書記と、西部から12の省・自治区の党書記らが出席しました。
習主席は会議上、「貧困扶助と開発は堅塁攻略の最終段階に入っている。現在直面している多くのケースは貧困の中でも貧困の度合いの高い対象であるため、これまで以上に大きな覚悟と明確なプランで、より精確に措置を講じて取り組んでいく必要がある。真剣に貧困扶助に取り組み、本当に貧しい人を扶助し、目に見える形での貧困脱却を実現できるようにしなければならない」と強調しました。
(写真は新華社より 文字は中国国際放送局より)
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