韓国メディアによると、中国人が山梨県笛吹市の旅館を経営している。3年前、日本人社長は経営不振のため旅館を閉めたが、昨年、ある中国の企業家が買い取り、再度オープンさせた。現在、主な宿泊客は日本人でなく中国人に変わった。
韓国「朝鮮日報」の7月11日付記事によると、夜になると大小の手提げ袋を抱えた中国人観光客で旅館のロビーがごった返す。スタッフもほとんどが中国人で、室内には中国語の案内が貼られている。まるで中国のホテルに来たようだ。
最近、日本を訪れる中国人観光客が増加しており、日本の伝統文化のひとつである旅館を買いたいと考える中国人資本家が増えている。中国人の旅行スタイルが大都市での買い物から地方の温泉や文化遺産めぐりなどに変化するに従い、中国のデベロッパーは日本の旅館を買い始めた。宿泊客の大部分が中国人である。温泉で有名な笛吹市では、この1年で同ホテル(山吹旅館)を始め6つの温泉旅館が中国人に買われた。
韓国不動産研究機構の都市未来総合研究所は、「外国資本に買われた旅館数の正確な統計は出てないが、そのほとんどを中国人が買っている」と述べる。
旅館など宿泊施設の投資が活発になるに従い、中国の不動産開発の資本家たちは日本でも「土豪(成金の意味)」になっている。
「日本経済新聞」は、「中国資本は旅館など日本の宿泊施設を爆買いしている」、「日本文化を体験する中国富裕層の間で、有名な温泉や旅館を所有することが流行している」と分析している。
東京の新宿、大阪の難波など観光スポット周辺のマンションを買い、観光客向けに民泊ビジネスを行う中国人もいる。無許可の民宿は違法だが、宿泊費が安いことから中国人観光客に人気がある。
日本の観光産業研究所の関係者は、「中国資本による宿泊施設買収は、低迷する経済をテコ入れしてくれるものであり、歓迎すべきことだ。しかし日本の伝統の象徴である旅館が中国資本に買われるのに抵抗感を持つ人も多い」と話す。
(チャイナネット)
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