中国科学院武漢ウイルス研究所の崔宗強氏が率いる研究チームは、中国科学院生物物理研究所の張先恩氏のチームと協力し、エイズウイルスの動的追跡を行い、個別のエイズウイルスの脱殻の全過程をリアルタイムで観察した。北京日報が伝えた。
研究者は、エイズウイルスが宿主の細胞に侵入してから60−120分の間に、ウイルスゲノム、カプシド、基質タンパク質が「ロケット切り離し」のように、一定の動的順序に基づき分離することを発見した。
この研究は世界で初めて、生細胞内の個別のエイズウイルスの脱殻の全過程を、リアルタイムで動的解析した。これはエイズウイルスの宿主細胞内における生命周期への理解の促進に対して重要な意義を持ち、新たな治療方法の開発の方針を示すことになる。また、この研究で確立されたウイルス多色マーキングなどの技術は、その他のウイルスの脱殻および宿主の細胞との相互作用の研究に対して、新たな技術をもたらした。
(人民網日本語版)
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