本格的な夏を控え、蚊が増えてきた。虫刺され防止や虫よけに関してはさまざまな説があるが、果たして本当に信用できるのだろうか?南方医科大学中西医結合病院皮膚科副主任の頼梅生教授は、蚊にまつわるデマをまとめ、誤解を払拭した。生命時報が伝えた。
◆デマ1 ごま油1滴で虫よけできる
真相:油が含まれるものは油膜を形成する。これは肌に物理的な壁を作るようなもので、蚊もこれによって刺しにくくなる。しかし時間がたつと、油のベタベタした感覚がなくなり、保護膜が失われる。そのため、ごま油そのものが蚊をよけることはなく、油膜による蚊よけの効果も非常に限られている。
◆デマ2 虫よけスプレーは農薬と同じ
真相:ディート(DEET)は米国農業省が開発した農薬で、虫よけに使われるようになってから60年弱が経過している。しかし含有量を無視してその毒性を論じるのは非科学的であり、説明書に従い正確に使えば安全だ。米国小児科医協会は、生後2ヶ月以上の子供ならば、ディートの含有量が30%以下の商品を使えるとしている。スーパーで販売されている圧倒的多数の虫よけスプレーの含有量は30%以下だ。
◆デマ3 蚊には好きな血液型がある
真相:蚊はターゲットを探す際に、主に二酸化炭素、エネルギー、揮発性化学物質などを頼りとする。血液型によって蚊を引き付ける力が異なることを示す、信頼できる証拠は見つかっていない。二酸化炭素の気流の方向によって、蚊はターゲットを捕捉できる。そのため呼吸の荒い肥満者、運動を好む人は蚊を引き寄せやすく、虫よけに注意が必要だ。