◆デマ4 虫よけハーブは効果的
真相:市場に流通している虫よけハーブは、主にニオイテンジクアオイと呼ばれる植物だ。研究者がこれらのハーブの効果を調べたところ、実験エリア内の蚊はこれに興味を示さなかった。これらの植物に含まれるゲラニオール、シトロネロール、シトラールなどの物質には、虫よけの一定の力があるが、葉が放つ匂いだけで蚊をよけようとしても不十分だ。
◆デマ5 ビタミンBを水に溶かして身体に塗れば虫除けに
真相:米国食品医薬品局(FDA)は、ビタミンBの虫よけ効果を証明する十分なデータが集まっていないと報告した。またビタミンBは水中で安定せず、熱や光によって分解されやすい。水に溶かして噴射するやり方そのものが間違っている。
◆デマ6 カエルやウツボカズラで蚊を撃退
真相:カエル(もしくはオタマジャクシ)は蚊を主食としない。むしろ部屋の中に水槽を置くことで、蚊に産卵場所を与えることになる。ウツボカズラの主食はアリなどの糖分を好む虫で、蚊を捕まえる効率は低い。家でウツボカズラを育てても、せいぜい植物の汁・液を吸うオスの蚊を捕まえるだけで、血を吸うメスの蚊に対しては効果がない。
◆デマ7 虫よけソフトで撃退
真相:オスの蚊は配偶者を求める音波を出すが、すでに身ごもったメスは再び妊娠することを避けるため、出来る限りオスを避けるという。虫よけソフトはこの原理を利用し、オスが飛行中に羽の振動で生む音波を作り、虫よけ効果を発揮する。しかしすべての種類の蚊が、交尾の重複を拒むわけではない。蚊は種類が異なれば、羽の振動の頻度と音波の幅が異なるため、ソフトの音がすべての蚊に効果を発揮することはない。
◆デマ8 ニンニク汁でかゆみ止め
真相:蚊に刺された後にかゆくなるのは、免疫系が体内に侵入した異種タンパク質に対して、大量のヒスタミンを分泌し抵抗するからだ。ニンニクにはヒスタミンの分泌を抑える成分がない。ニンニクに含まれるアリシンはヒリヒリした感覚を生み、かゆみへの注意をそらすが、本当にかゆみを止めるわけではない。
◆デマ9 アルカリ性の野菜を食べて虫よけ
真相:いわゆるアルカリ性の野菜や食べ物が、体と血液のpH値を変えることはない。血液のpH値にわずかな変化が生じただけでも、新陳代謝の乱れが生じ、深刻な場合は命の危険もある。
◆デマ10 肌に止まった蚊を叩き殺すと、真菌感染症に
真相:「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された記事によると、確かに個別のケースが報告されている。57歳の女性が真菌感染症により、脳梗塞を起こし死亡した。研究者はその原因を調べ、真菌に感染したことを確認した。感染の原因は、叩き殺された蚊の死骸の可能性があるという。しかしこの真菌は、免疫力が極端に低い人にしか感染しない。健常者であればその可能性は非常に低い。
(人民網日本語版)
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