新華網ニューヨーク3月29日(記者/王凡 楊海雲)第4回核セキュリティ・サミットが3月31日から4月1日、米ワシントンで挙行される。サミット開催を目前にして、中国国家原子能機構と米エネルギー省が共同で建設した核安全保障モデルセンター(COE)が運営を開始した。これは中米両国の指導者がサミットで核安保の連携強化を模索するために強固な基礎を作る。
同センターは中米両国が政府の直接投資により建設した核分野で最大の提携事業となり、同時にアジア太平洋地区で最大規模の核安保交流・研修センターとなる。
復旦大学国際問題研究院の沈丁立副院長は、「中米両国はいずれも原子力発電所を有し、中では核分裂と放射性物質が存在している。両国はこれらの材料がテロリストの手中に落ちることを望んでおらず、同様の立場から機を見ての連携を希望している。両国がCOEを共同建設したのは良い例である。」と述べた。
2010年4月に米国で開催した第1回核セキュリティ・サミットで、中米両国の元首は共同認識に達し、中国で同センターを共同建設することを決定した。米エネルギー省のモニッツ長官は次のように述べた。第4回サミットの開催は近く、「私は習近平主席とオバマ大統領がサミットで両国が核安保での提携強化を如何に進めるかを検討すると信じています。」
核セキュリティ・サミットは核の安全確保とテロリズムの取締りを目的としている。2010年4月に米ワシントンで第1回が、2012年3月に韓国ソウルで第2回が、2014年3月にオランダのデン・ハーグで第3回が開催されている。現地で取材した専門家は、中国の指導者はこれまで毎回同サミットに出席しており、中国の世界の核安全保障強化および中米の提携強化を重視する姿勢が見て取れる。
(新華社より)
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