新華網北京3月30日(記者/陳序、王慧娟、楊永前、林恵芬)ハンガリー・セルビア鉄道のセルビア区間が着工した。中国とルーマニア両国は原子力発電所プロジェクトの枠組み協定で合意し、中国がポーランドで建設を請け負う都市洪水防止プロジェクトが近く完工する。多くの「旗艦」プロジェクトの段階的な展開に伴い、中東欧諸国と中国の経済貿易の交流は早期の収穫期を迎え、「16+1」提携の花が咲き始めている。
昨年末に、総距離350キロのハンガリー・セルビア鉄道の建設がスタートし、中国鉄道総公司を筆頭に編成された中国企業の連合体が請け負った。原子力発電分野で、中国とルーマニアが合意したチェルナボーダ原子力発電所の3、4号機の共同建設に関する枠組み契約の金額は70億ユーロを超え、現在までに中国と中東欧諸国の最大の提携プロジェクトとなっている。中国水利水電建設グループが建設を請け負うヴロツワフ都市洪水防止プロジェクトは4月に完工する。これは中国がポーランドで初めて施工と建設に成功したインフラプロジェクトになる。
駐ユーロ中国使団の楊燕怡団長は、次のような見解を示した。中国と欧州は3大リンクの推進で重要な共通認識を取得した。即ち、中国の「一帯一路」構想は欧州の発展戦略とリンクし、中国の国際生産能力の協力は欧州の投資計画とリンクし、中国-中東欧の協力は中国と欧州全体の協力と連結する。
2012年中国-中東欧諸国指導者会談メカニズムが始動して以来、中国企業は中東欧諸国のインフラ市場を積極的に開拓してきた。
また、金融と相互投資分野での協力の勢いは良好で、中国に進出した中東欧諸国の企業は現在、約1,000社に上る。
中国との経済貿易協力の拡大について、中東欧諸国は多くの優位性がある。「一帯一路」の重要な合流地点として、中東欧諸国の港湾設備、鉄道交通は欧州とアジアの相互連結の重要な一環になると言える。
現実のニーズを見ると、中東欧地域の交通、電力などのインフラと工業設備はアップグレードと改造の任務に直面している。国際金融とユーロ危機による資金不足が原因で、このプロセスが頓挫しており、市場ニーズを拡大する必要がある。
中国を振り返ると、30年余りの改革開放を経て、膨大な資本が蓄積されている。自動車、鉄鋼、造船、化学工業、港湾設備、エンジニアリング機械などの分野で良質の生産能力を備え、総合付帯設備及びエンジニアリング建設能力が際立っている。
中国と中東欧諸国にとって、強い政治的願望と比較的強い相互補完性が双方の経済貿易協力のために、広大な空間を切り開いた。これに着眼し、中国は未来の協力について具体的に提言した。協力ルートマップの着実な実施、「一帯一路」構想のリンク、中東欧諸国の発展戦略、インフラと生産能力提携の深化などを含む。
国家発展戦略のリンクから、地域の相互連結まで、貿易のみの往来から市場要素の融合まで、中国は中東欧諸国との経済貿易協力をワンランクアップさせ、中欧関係に暖かい風を送っている。
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