中国外交部の洪磊報道官(写真は中国外交部の公式サイトより)
新華網北京2月17日(記者/靳若城)中国外交部の洪磊報道官は16日の定例記者会見で、オーストラリアが南中国海の問題で客観かつ公正な態度を取って、地域の平和と安定を損なう如何なることを行わないべきだと表明した。
報道によると、オーストラリアのビショップ外相は14日に日本と中国を訪問する前に記者に次のように述べた。中国側と会合する際、オーストラリア側が南中国海地域の海空、軍民の航行自由を継続的に維持する希望を再度言明し、島礁建設の最新状況について中国側の説明を求める。中国側に言葉と行動を一致させ、島礁の建設を停止するよう望んでいる。オーストラリア側はフィリピンが南中国海の紛争を国際仲裁裁判所に提訴することを支持している。
洪磊報道官は次のように述べた。「私たちはビショップ外相の訪中を歓迎します。中国とオーストラリアは頻繁な意思疎通を保つことが非常に重要です。」南中国海の問題について、私たちは既に中国側の原則と立場を何度も言明しているから、オーストラリア側はこれについて十分承知しているはずだ。
洪磊報道官は次のように示した。フィリピンが一方的に国際仲裁裁判所に提訴することは国際法に違反したうえ、中国とフィリピンの双方で合意した共通認識及び『南中国海各側行動宣言』の関係規定にもそぐわないため、中国側は決して受け入れず、オーストラリア側もこの客観的な事実を意図的に回避してはいけない。中国側が自分の領土において必要な国土防衛施設を配置することは、国際法が主権ある国家に与えた自己防衛権と自衛権を行使することであり、各側が国際法に則って有する南中国海での航行と飛行の自由に影響を及ばない。オーストラリア側は客観的で、公正な態度を取って、地域の平和と安定を損なう如何なることを行わないべきだ。(翻訳/謝艶)
(新華社より)
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