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日本のミミズを使って生ゴミを堆肥化する技術 大学チームが発案
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2015-10-30 21:27:10 | 人民網日本語版 | 編集: 张一

 暨南大学(広東省広州市)は29日、同大学の起業家チームが中国エリアチャンピョンとして、ビジネス的手法でその解決方法を考え計画、実施し、その成果を発表するエナクタスワールドカップ南アフリカ大会に参加し三等賞を受賞したことを発表した。同チームは、ミミズを使って生ゴミを有機肥料の堆肥にして再利用するプロジェクトを発表した。同技術は既に応用され、実用化が進んでいる。広州日報が報じた。

 日本のミミズが最適 校内で飼育

 生命科学技術学院の生物工学を専攻している羅雪飛さんは、「毎日、大量の生ゴミが市内から郊外に運ばれ、そのほとんどが焼却処分か、埋め立て処分されている。それら生ゴミを効果的に利用したいと考えた」と説明する。

 「生ゴミを効果的に利用する」という目標で、同起業家チームは、資料を調査したり、専門家の意見を聞いたりし、ミミズに生ゴミを食べさせて、有機肥料にするプロジェクトを計画した。ただ、ミミズを利用して生ゴミを有機肥料の堆肥にする技術は、中国ではまだなかった。そのため、まず、ミミズの種類の選択から始めなければならなかった。

 ミミズの繁殖には、湿気の多い環境が必要で、同チームは、専門家に聞きながら、校内でミミズを飼育。種類ごとの成長の様子を記録した。広東省現地のミミズは消化能力が弱く、生ゴミを堆肥化する効率も悪かった。そして、数多くの実験を経て、ついに日本の「大平2号」という種類のミミズが理想的であることが分かった。

 ゴミの水分を除去すると効率大幅アップ

 十分の実験データを取るため、同チームは学校の食堂から生ゴミをもらった。生ゴミは有機質を豊富に含み、効果的に利用することができれば、質の高い物質資源となる。学校も、同チームのプロジェクトに興味を示し、生ゴミを集めて実験できるようサポートした。

 ミミズの種類が確定すると、同チームはまた別の課題に直面した。「臭い」の問題だ。「生ゴミは、臭すぎて、みんなから白い目で見られてしまうのだ。

 生ゴミの臭いの問題がなかなか解決できなかったため、プロジェクトは中止になりそうなこともあったといい、「効果がうすい処理方法もあったし、コストが高い方法もあった。何度も話し合いと実験をして、臭いの元から着手することにした」という。同チームは、予備処理機を使って、ゴミの固体と液体を分けることにした。水分を取り除くと、ミミズの生ゴミの処理量が28%から一気に92%まで上昇し、臭いも大幅に改善された。現在、1キロのミミズが1日に1キロのゴミを処理し、質の高い肥料を生産できるまでになった。

 生ゴミ処理のコスト大幅削減

  ミミズを使って生ゴミを堆肥化する技術は、生ゴミを処理するコストを削減でき、処理する効率も向上する。同チームは增城区の都市管理局と話し合い、3カ月間試験的に作業することで同意してもらった。指導に当たる教師・劉倩さんは、「農家や企業、政府と話し合って、信頼してもらえるようになり、その3者が連携するプラットホームも立ち上げた。これが、同プロジェクトの最大のメリット。農家が場所を提供し、企業がミミズを提供し、政府は農家と企業の間に入ってくれた」と説明し、期待通りの成果を収めることができたという。同技術を使って、生ゴミを処理する費用は、1トン当たり310元(1元は約19.1円)から79.3%減の64元にまで削減できると見込まれている。さらに、有機肥料を使えば、土壌の改良にもつながり、農作物の品質向上が期待でき、社会環境の持続可能な発展を促進できる。

 

人民網日本語版

 

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新華網日本語

日本のミミズを使って生ゴミを堆肥化する技術 大学チームが発案

新華網日本語 2015-10-30 21:27:10

 暨南大学(広東省広州市)は29日、同大学の起業家チームが中国エリアチャンピョンとして、ビジネス的手法でその解決方法を考え計画、実施し、その成果を発表するエナクタスワールドカップ南アフリカ大会に参加し三等賞を受賞したことを発表した。同チームは、ミミズを使って生ゴミを有機肥料の堆肥にして再利用するプロジェクトを発表した。同技術は既に応用され、実用化が進んでいる。広州日報が報じた。

 日本のミミズが最適 校内で飼育

 生命科学技術学院の生物工学を専攻している羅雪飛さんは、「毎日、大量の生ゴミが市内から郊外に運ばれ、そのほとんどが焼却処分か、埋め立て処分されている。それら生ゴミを効果的に利用したいと考えた」と説明する。

 「生ゴミを効果的に利用する」という目標で、同起業家チームは、資料を調査したり、専門家の意見を聞いたりし、ミミズに生ゴミを食べさせて、有機肥料にするプロジェクトを計画した。ただ、ミミズを利用して生ゴミを有機肥料の堆肥にする技術は、中国ではまだなかった。そのため、まず、ミミズの種類の選択から始めなければならなかった。

 ミミズの繁殖には、湿気の多い環境が必要で、同チームは、専門家に聞きながら、校内でミミズを飼育。種類ごとの成長の様子を記録した。広東省現地のミミズは消化能力が弱く、生ゴミを堆肥化する効率も悪かった。そして、数多くの実験を経て、ついに日本の「大平2号」という種類のミミズが理想的であることが分かった。

 ゴミの水分を除去すると効率大幅アップ

 十分の実験データを取るため、同チームは学校の食堂から生ゴミをもらった。生ゴミは有機質を豊富に含み、効果的に利用することができれば、質の高い物質資源となる。学校も、同チームのプロジェクトに興味を示し、生ゴミを集めて実験できるようサポートした。

 ミミズの種類が確定すると、同チームはまた別の課題に直面した。「臭い」の問題だ。「生ゴミは、臭すぎて、みんなから白い目で見られてしまうのだ。

 生ゴミの臭いの問題がなかなか解決できなかったため、プロジェクトは中止になりそうなこともあったといい、「効果がうすい処理方法もあったし、コストが高い方法もあった。何度も話し合いと実験をして、臭いの元から着手することにした」という。同チームは、予備処理機を使って、ゴミの固体と液体を分けることにした。水分を取り除くと、ミミズの生ゴミの処理量が28%から一気に92%まで上昇し、臭いも大幅に改善された。現在、1キロのミミズが1日に1キロのゴミを処理し、質の高い肥料を生産できるまでになった。

 生ゴミ処理のコスト大幅削減

  ミミズを使って生ゴミを堆肥化する技術は、生ゴミを処理するコストを削減でき、処理する効率も向上する。同チームは增城区の都市管理局と話し合い、3カ月間試験的に作業することで同意してもらった。指導に当たる教師・劉倩さんは、「農家や企業、政府と話し合って、信頼してもらえるようになり、その3者が連携するプラットホームも立ち上げた。これが、同プロジェクトの最大のメリット。農家が場所を提供し、企業がミミズを提供し、政府は農家と企業の間に入ってくれた」と説明し、期待通りの成果を収めることができたという。同技術を使って、生ゴミを処理する費用は、1トン当たり310元(1元は約19.1円)から79.3%減の64元にまで削減できると見込まれている。さらに、有機肥料を使えば、土壌の改良にもつながり、農作物の品質向上が期待でき、社会環境の持続可能な発展を促進できる。

 

人民網日本語版

 

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