【新華社北京10月30日】年末が近づき、アジアインフラ投資銀行(AIIB)と新開発銀行(通称BRICS銀行)は、スケジュール通りに運営をスタートできるのだろうか。記者が28日、新しい2大多国間開発銀行から得た情報によると、これらの2行は現在、正式な運営に向けて積極的に準備を進めており、第1弾プロジェクトについても検討が始まった。
「我々は来年初めにも運営を開始したい。今は非常に重要な時期だ。」BRICS銀行のウラジーミル・ カズベコフ副総裁は28日、北京で開催された「多元的投融資メカニズムを構築、アジア太平洋地域の相互連結を促進」をテーマにしたシンポジウムで、こう語った。カズベコフ副総裁によると、今年年末、又は来年初めに各国の資本金が整った後に運営を開始する見通しだ。
シンポジウムに出席したAIIB準備チームの陳歓サブリーダーは、AIIBは今年年末に開業を発表し、来年から運営を開始するスケジュールに沿って秩序正しく準備を進めていることを明らかにした。各種業務は現在、順調に進展している。
次の投資プロジェクト分野について、陳歓サブリーダーは、主にエネルギー、交通、都市建設、物流などの方面に集中しているが、従来の分野に限定されず、今後にかけて高収益が期待される教育、衛生などの分野のプロジェクトも検討していると説明した。
財政部国際財政金融協力司の鄭権副司長はシンポジウムで次のように述べた。中国は現在、AIIB投資協定に関する中国国内の立法機関の審査・許可手続きを急いでおり、年末にもAIIBを開業できる見通しだ。中国はBRICS銀行の株主であり、その他の株主とともに、BRICS銀行の各種業務が早急に軌道に乗るように促進し、地域の相互連結及び発展途上国のインフラ建設を推進するために貢献する。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事: