2015年10月28日、映画「007 スペクター」が、11月13日に中国全土の映画館で封切られる。007シリーズは美男美女とクールな脚本の他に、目もくらむような驚きのハイテク機器で注目を集めている。時代の進歩に伴い、これらのハイテク製品は現実生活でも見られるようになった。人民網が伝えた。
1965年の「007 サンダーボール作戦」で、Qはジェームズ・ボンドに赤外線水中カメラを渡す。これは暗闇の中でも撮影が可能だ。ジェームズ・ボンドはこれを使い、ボート内の隠し部屋を撮影する。今や水中カメラはありふれたものになっている。
1997年の「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」で、ジェームズ・ボンドはBMW 750の後部座席でエリクソンの携帯電話を使い、自動車を操縦し敵から逃れた。ジャガー・ランドローバーは現在、スマートフォンのアプリを使い自動車を遠隔操作できるシステムを開発した。
1985年の「007 美しき獲物たち」で、Qは遠隔操作できる犬型ロボット「Snooper」を紹介する。このロボットの目には、カメラが内蔵されている。今や多くの企業が本物の犬型ロボットの開発を試みている。そのうち最も成功したのは、ソニーが開発した「AIBO」かもしれない。AIBOは人工知能を持ち、感情を表現し、家庭内のその他の電子機器と通信できる。
1985年の「007 美しき獲物たち」で、ジェームズ・ボンドは悪役のマックス・ゾーリンがパーティーを開く間、小型カメラを内蔵した指輪を使い、来賓の写真を密かに撮影していた。Hyeonsik Studio & Jeon Yengwon社は指輪「CAMER-ing」の開発に成功した。この指輪には小型デジカメが内蔵されており、撮影と同時にタブレットPCに保存できる。
1971年の「007 ダイヤモンドは永遠に」の中で、ジェームズ・ボンドは指に貼り付けた偽指紋を使い、国際的なダイヤ密輸組織のメンバーであるティファニーに、自分をピーター・フランクスと勘違いさせた。モバイルセキュリティのLookout社のセキュリティ研究者であるマーク・ロジャース氏は2014年に、iPhoneの指紋スキャナーの試験を行い、類似する方法により認証を破ることに成功した。彼はiPhoneから指紋を入手し、特製の電子回路を使い指紋を複製し、ロックを解除した。
2012年の「007 スカイフォール」で、ジェームズ・ボンドの銃は本人の指紋と一致しなければ使用できない。ドイツのArmatix社は、似たような銃を作った。この銃の使用者は、無線通信で制御する腕時計を装着しなければならない。この腕時計のマイクロチップは、PINコードを使い銃と通信を行う。銃と腕時計の通信が途絶えれば、自動的に破壊される。
2008年の「007 慰めの報酬」で、MI6のメンバーは多くのタッチパネルを搭載したテーブルを使い、犯罪者の情報を調べた。マイクロソフトとサムスンは2008年にテーブル型パソコン「マイクロソフト ピクセルセンス」を発表した。この製品は手やパネル上に置かれている物を識別でき、カメラを使わなくても視覚のインタラクションが可能だ。
(人民網日本語版)
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