【新華社石家荘3月6日】中国河北省の各地方政府は新型コロナウイルスによる肺炎の流行が始まって以来、外資系企業の感染対策を積極的に支援、秩序よく営業再開・生産再開をサポートしている。これら企業の再開状況の定期報告メカニズムを確立することにより、企業の生産・経営への新型肺炎流行の影響を素早く把握し、再開時に企業が直面する困難や問題を調整し解決している。
秦皇島経済技術開発区の威楽(WILO)水ポンプ電機はドイツのポンプメーカーWILO・SE社が中国に設立した唯一の水ポンプ発電機製造会社。同社の面積1万2千平方メートルの生産工場では、7本の発電機生産ラインがフル稼働している。
同社の劉洪利(りゅう・こうり)総経理は「秦皇島市政府の調整と支援の下で、周辺農村の120人の従業員が順調に職場復帰できた。現在、生産再開率は95%以上、発電機は日産2500台に達している」と述べた。
日系自動車部品メーカーの唐山愛信歯輪は年間40万台のハイエンドとミドルレンジの自動車用トランスミッション(変速機)を生産している。
同社の再開率は2月17~19日時点で30%に達した。2月21日には1240人の従業員が全て職場復帰し、業務を開始した。同社の遠振勝(えん・しんしょう)総経理補佐は「会社が短時間で速やかに再開できたのは、政府の全面的なバックアップと支援のおかげだ」と話し、迅速な生産再開を支援するため、政府は専用の担当者を配置、感染対策の整備や従業員の健康検査などの制度の完備について企業をきめ細かく指導したと振り返った。現在、同社の50本の生産ラインは全て稼働している。2月のギアボックス生産量は1万3千台で、3月には3万4千台の生産を見込んでいる。
安百拓(張家口)建築鉱山設備はスウェーデンの削岩機メーカー、エピロック社の完全子会社。張家口市宣化区政府は、同社が12項目に及ぶ新型肺炎予防・抑制のための1級管理制度を制定する際に支援し、さらにバスをチャーターして山東省聊城市陽谷県に向かわせ、中堅技術者18人の職場復帰をサポートした。現在、同社の再開率は85%に達している。
河北省商務庁の関係責任者は、同省の商務部門は現在、省内各レベルの地方政府が打ち出した企業の安定的職場復帰を支援するさまざまな施策の整理を進めており、外資も内資も平等に扱い、感染の影響を最小限に抑え、外資系企業の安心感を高めたいと話している。(記者/王昆)
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