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テクノロジーで中国と南米の協力が加速
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2020-02-24 16:35:38 | 新華社 | 編集: 张一

1月17日、メキシコ・メキシコ市で乗客と話す中国バス大手の宇通客車製造のトロリーバスの運転手。(メキシコ市=新華社記者/辛悦衛)

【新華社メキシコ市2月24日】中国の乗用車アプリ、滴滴出行(DiDi)は、短期間のうちに、南米で確固たる地位を獲得した。このアプリは、中国が中南米で行っている技術主導型協力の代表例だ。

「このサービスには驚いた」と話すチリのクリストバル・ベラスケスさんは、アプリが既存のシェアライドサービスに代わる「安全で経済的な」代替手段となったと話し、「この地では比較的に新しいアプリだが、(チリの首都)サンティアゴ、そしてまたたく間にチリ全土へと広がった」と語った。

チリ大学中国研究センターのアンドレス・ボルケス所長は、DiDiを「スマートシティーに向けたイノベーションとソリューションの開発」を促進する「洗練された製品とサービスの開発」に基づく、中国の対南米協力の「新しい波」における看板商品だとした。

中国の技術は、アルゼンチンの南端からメキシコに至るまで、輸送、農業、再生可能エネルギー、電子商取引などの分野に革新をもたらし、生産性を高め、生活水準を向上させるのに役立っている。

▽新テクノロジー

トロリーバスは、自転車と歩行者のインフラを改善するため、メキシコ市が3500万ドル(1ドル=約112円)をかけたプロジェクトの一環だ。同市では、中国製のトロリーバス63台が運行し、よりクリーンなエレクトロ・モビリティー社会を推進している。中国のバス大手の宇通客車製造のバスは、今年1月に市内の主要路線の一つで運行を開始した。

世界の大気質指数によると、これらの近代的なバスは架空ケーブルが使用できなくなっても、バッテリーで75キロメートルの距離を走行可能としており、汚染物質を放出しない。世界で最も大気汚染が進む都市に数えられるメキシコ市では、重要なファクターとなっている。

1月17日、メキシコ・メキシコ市で運行する中国バス大手の宇通客車製造のトロリーバス。(メキシコ市=新華社記者/辛悦衛)

一方、中国のEコマース(電子商取引)に関する専門知識により、南米の輸出業者が市場を拡大し、ビジネスの成長を支援している。

メキシコにある中国大手Eコマース企業集団のアリババグループのチームメンバー、アンドレス・ディアズ・ベドラさんは「誰もが、すべての人に利益をもたらすオープンでスマート、統合された共有経済の一部になれると思う」と述べました。

公式データによると、メキシコのオンラインショッピングは2019年1月から9月にかけて3億300万件を記録し、2018年の同期間と比較して53%増加している。

▽新しい開発の原動力

アルゼンチンでは、中国が支援する再生可能エネルギープロジェクトが、同国の電力供給量を大幅に増加させようとしている。南米最大のソーラーパーク「コーチャリ」は、テスト段階を経て、今年3月にオープンする予定だ。

施設の建設を手掛けた中国上海電力建設(SEPC)の技術顧問ルイス・ゴンザレス氏は、「多くの国際組織がすでに認識しているように、プラントを通じて二酸化炭素排出量をグリーンエネルギーに置き換える」と述べた。

ゴンザレス氏はアルゼンチンがエネルギーと環境目標を達成するための支援に加え、「プラントは開発がほぼ及ばない地域に建設されたため、プーナ(地域)の家庭の進歩にとって重要だ」と話している。

SEPCが工事を手掛け、主に中国輸出入銀行が出資したソーラーパークは、チリやボリビアとの国境に隣接するフフイ州コーチャリの近くにある海抜4千メートルの山頂にある。

コーチャリにはソーラーパークが3カ所あり、それぞれ100メガワットの発電能力を備えており、800ヘクタールの敷地には118万枚以上のソーラーパネルが設置されている。

隣国ブラジルでは、中国人の口に合うコメの品種を開発するための二国間イニシアチブが進行中だ。このイニシアチブは、中国がウィンウィンの協力関係を促進するために、テクノロジーをどのように利用しているかを示すもう一つの例だ。

中国湖南省水稲研究所と協力しているリオ・グランデ・ド・スル水稲研究所のイボ・メロ研究員は、「特に中国人の好みに合ったコメを開発することで、将来的に中国へのサプライヤーになれる可能性がある」と述べた。

ブラジルと中国は宇宙開発の分野でも協力している。中国国家航天局(CNSA)によると、中国とブラジルが共同で開発した地球資源衛星「CBERS-4A」が2019年12月に軌道に乗り、両国間の航空宇宙協力を推進した。

▽協力は今後も加速

サンパウロ大学の哲学・科学学部のルイス・パウリーノ教授は、中国と南米間の技術協力は加速しているとの見解を示し、「南米と中国の関係は、貿易だけの浅い統合の段階を超えて、外国直接投資と科学技術協力に基づく深い統合という新たな段階に入ったと思う」と述べた。

ロサリオ国立大学で中国アルゼンチン研究会のコーディネーターを務めるカーラ・オリバ氏は「2019年を通じて、中国と南米は、二国間貿易と投資の拡大を提案する「一帯一路」を通じて関係を制度化することで進展した」と語り、 「現地生産、雇用創出、現地の需要を高める」ための高度な技術へのアクセスを南米に提供するため、この新しい協力モデルは双方にとって興味深い」としている。

中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は、協力強化が人類運命共同体を構築する一つの手段であり、「この理念は気候変動や開発途上、貧困への取り組みなど、私たちの共通の目標を強調したのだ」と述べ、「より平和で公正な世界」の構築への「非常に重要な貢献」だとした。

オリバ氏はこのコメントに共鳴し、人類運命共同体の構築は「中国と南米の関係において大きな提案の一つだ」と述べた。

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テクノロジーで中国と南米の協力が加速

新華網日本語 2020-02-24 16:35:38

1月17日、メキシコ・メキシコ市で乗客と話す中国バス大手の宇通客車製造のトロリーバスの運転手。(メキシコ市=新華社記者/辛悦衛)

【新華社メキシコ市2月24日】中国の乗用車アプリ、滴滴出行(DiDi)は、短期間のうちに、南米で確固たる地位を獲得した。このアプリは、中国が中南米で行っている技術主導型協力の代表例だ。

「このサービスには驚いた」と話すチリのクリストバル・ベラスケスさんは、アプリが既存のシェアライドサービスに代わる「安全で経済的な」代替手段となったと話し、「この地では比較的に新しいアプリだが、(チリの首都)サンティアゴ、そしてまたたく間にチリ全土へと広がった」と語った。

チリ大学中国研究センターのアンドレス・ボルケス所長は、DiDiを「スマートシティーに向けたイノベーションとソリューションの開発」を促進する「洗練された製品とサービスの開発」に基づく、中国の対南米協力の「新しい波」における看板商品だとした。

中国の技術は、アルゼンチンの南端からメキシコに至るまで、輸送、農業、再生可能エネルギー、電子商取引などの分野に革新をもたらし、生産性を高め、生活水準を向上させるのに役立っている。

▽新テクノロジー

トロリーバスは、自転車と歩行者のインフラを改善するため、メキシコ市が3500万ドル(1ドル=約112円)をかけたプロジェクトの一環だ。同市では、中国製のトロリーバス63台が運行し、よりクリーンなエレクトロ・モビリティー社会を推進している。中国のバス大手の宇通客車製造のバスは、今年1月に市内の主要路線の一つで運行を開始した。

世界の大気質指数によると、これらの近代的なバスは架空ケーブルが使用できなくなっても、バッテリーで75キロメートルの距離を走行可能としており、汚染物質を放出しない。世界で最も大気汚染が進む都市に数えられるメキシコ市では、重要なファクターとなっている。

1月17日、メキシコ・メキシコ市で運行する中国バス大手の宇通客車製造のトロリーバス。(メキシコ市=新華社記者/辛悦衛)

一方、中国のEコマース(電子商取引)に関する専門知識により、南米の輸出業者が市場を拡大し、ビジネスの成長を支援している。

メキシコにある中国大手Eコマース企業集団のアリババグループのチームメンバー、アンドレス・ディアズ・ベドラさんは「誰もが、すべての人に利益をもたらすオープンでスマート、統合された共有経済の一部になれると思う」と述べました。

公式データによると、メキシコのオンラインショッピングは2019年1月から9月にかけて3億300万件を記録し、2018年の同期間と比較して53%増加している。

▽新しい開発の原動力

アルゼンチンでは、中国が支援する再生可能エネルギープロジェクトが、同国の電力供給量を大幅に増加させようとしている。南米最大のソーラーパーク「コーチャリ」は、テスト段階を経て、今年3月にオープンする予定だ。

施設の建設を手掛けた中国上海電力建設(SEPC)の技術顧問ルイス・ゴンザレス氏は、「多くの国際組織がすでに認識しているように、プラントを通じて二酸化炭素排出量をグリーンエネルギーに置き換える」と述べた。

ゴンザレス氏はアルゼンチンがエネルギーと環境目標を達成するための支援に加え、「プラントは開発がほぼ及ばない地域に建設されたため、プーナ(地域)の家庭の進歩にとって重要だ」と話している。

SEPCが工事を手掛け、主に中国輸出入銀行が出資したソーラーパークは、チリやボリビアとの国境に隣接するフフイ州コーチャリの近くにある海抜4千メートルの山頂にある。

コーチャリにはソーラーパークが3カ所あり、それぞれ100メガワットの発電能力を備えており、800ヘクタールの敷地には118万枚以上のソーラーパネルが設置されている。

隣国ブラジルでは、中国人の口に合うコメの品種を開発するための二国間イニシアチブが進行中だ。このイニシアチブは、中国がウィンウィンの協力関係を促進するために、テクノロジーをどのように利用しているかを示すもう一つの例だ。

中国湖南省水稲研究所と協力しているリオ・グランデ・ド・スル水稲研究所のイボ・メロ研究員は、「特に中国人の好みに合ったコメを開発することで、将来的に中国へのサプライヤーになれる可能性がある」と述べた。

ブラジルと中国は宇宙開発の分野でも協力している。中国国家航天局(CNSA)によると、中国とブラジルが共同で開発した地球資源衛星「CBERS-4A」が2019年12月に軌道に乗り、両国間の航空宇宙協力を推進した。

▽協力は今後も加速

サンパウロ大学の哲学・科学学部のルイス・パウリーノ教授は、中国と南米間の技術協力は加速しているとの見解を示し、「南米と中国の関係は、貿易だけの浅い統合の段階を超えて、外国直接投資と科学技術協力に基づく深い統合という新たな段階に入ったと思う」と述べた。

ロサリオ国立大学で中国アルゼンチン研究会のコーディネーターを務めるカーラ・オリバ氏は「2019年を通じて、中国と南米は、二国間貿易と投資の拡大を提案する「一帯一路」を通じて関係を制度化することで進展した」と語り、 「現地生産、雇用創出、現地の需要を高める」ための高度な技術へのアクセスを南米に提供するため、この新しい協力モデルは双方にとって興味深い」としている。

中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は、協力強化が人類運命共同体を構築する一つの手段であり、「この理念は気候変動や開発途上、貧困への取り組みなど、私たちの共通の目標を強調したのだ」と述べ、「より平和で公正な世界」の構築への「非常に重要な貢献」だとした。

オリバ氏はこのコメントに共鳴し、人類運命共同体の構築は「中国と南米の関係において大きな提案の一つだ」と述べた。

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