23日、ブラジル・サンパウロのカーニバル2日目に参加したサンバチーム「ウニドス・デ・ビラ・マリア」のメンバー。(サンパウロ=新華社配信/Rahel Patrasso)
【新華社サンパウロ2月25日】ブラジル・サンパウロで開催されたカーニバル2日目、中国をテーマにしたパレードがメイン会場で行われ、数千人の見物客が音楽に合わせて踊ったり歌ったりした。
サンバチームが練り歩くパレード会場の「サンバドローム」では、総勢2600人から成るサンバチーム「ウニドス・デ・ビラ・マリア」が登場すると、沿道の観客席から大きな歓声が上がった。
同チームのパレードでは、儒教の英知や主要な発明品からジャイアントパンダ、鮮やかな赤色のランタン、恐ろしいドラゴンに至るまで、中国の文明や文化的象徴に敬意を表した凝った作りのフロート(山車)が披露され、観客らを驚かせた。
パレードの先頭を飾ったのは、16世紀の小説「西遊記」の主人公「孫悟空」の演劇風パフォーマンスだ。
最初のフロートは、巨大なドラゴンと頤和園(いわえん)を再現したもので、ダンサーらはブラジルのサンバ音楽バトゥカーダのリズムとくるくる回る中国伝統の扇に合わせて踊った。
ドラマーらは、金色に輝くコスチュームを着た西安の兵馬俑(へいばよう)に扮(ふん)した。このコスチュームは、同サンバチームの芸術監督で同パレードの考案者であるクリスティアーノ・バラ氏と、ウニドス・デ・ビラ・マリアのアディルソン・ホセ・スザ代表が中国からはるばる持ち帰ったものだ。
ブラジル在住の中国人教師で、パレードに初めて参加した廖思(りょう・し)さんは、「サンバチームに中国を取り上げてもらって誇りに思う」と新華社に語った。
中国・湖南省から参加した楊湘(よう・しょう)Yang Xiangさんは「私たちは、中国の結束を表現するため56の民族を紹介するパートを担当している」と語った。
ブラジル・中国社会文化機関(IBrachina)のトマス・ロウ代表は、宇宙探査における中国の主導的役割など、中国の未来をテーマにした最後のフロートに参加した。
ロウ氏は、「とても幸せで興奮している。このパレードは、伝統的な中国と現代的な中国を表現している。とてもうまく表現された、喜びに満ち溢れたこのパレードを、皆、楽しんだと思う」と語った。
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