【新華社石家荘8月22日】中国河北省邢台市隆尭県の文化財保管所職員がこのほど、同県東良鎮澤畔村で、今から517年前の明代弘治14年(1501年)の墓誌銘を発見した。専門家によると、銘文にはある県令夫人の賢明な行いが詳細に記されており、明・清代の清廉な政治教育や家庭教育の研究にとってまたとない歴史的証拠と参考資料になる文化財だという。
同墓誌銘は高さ40センチ、幅40センチ、奥行き20センチで、全部で628文字が刻まれている。銘文の文字ははっきりとして筆跡は達筆、彫り方も巧みで、情報量が豊富だ。銘文によると、墓誌銘の文章は征仕郎(官階)中書舎人(官職)で文淵閣(明・清代の宮廷の書庫)に所属する喬宗という人物が記したもの。河北省の歴史文献専門家・宋孟寅氏によると、同墓誌銘は県令夫人である趙孺人の人柄が慎ましく、賢明かつ貞淑で、よく婚家の父母に仕え、夫の官途を支えたなどの事情を伝えている。銘文によると、趙孺人はしばしば夫に、役人たるもの「勤勉に己を律して政務を執り、刑罰は抑制的に、人命を重んじることが県政の第一の務め」だと戒めていたという。
宋孟寅氏は、この墓誌銘の発見は明・清代の人文・歴史を研究する上で文化財として高い価値を持ち、また明・清代の清廉な政治教育、家庭教育の研究にとっても格好な歴史的証拠や参考資料になる文化財だと話している。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事