【新華社成都8月21日】中国の科学研究員が16日午後1時頃、中国四川省臥竜国家級自然保護区の牛頭山付近で、野生ジャイアントパンダのDNAサンプリング調査を行っていた際、偶然、野生ジャイアントパンダの赤ちゃんに遭遇した。研究員たちは携帯電話を使って、生後7カ月前後のジャイアントパンダの赤ちゃんが元気いっぱいに動き回る映像を撮影した。
映像の中で、ジャイアントパンダの赤ちゃんは木に登って遊び、時には高所によじ登って手足を使って木の葉を揺り動かした。また、急に木に逆さまにぶら下がって、頭を伸ばして周りを見回すなど、非常に活発でかわいらしく、少しも人見知りをしていない様子だった。
野生ジャイアントパンダの生息地は広範で、行動は機敏であり、他の種の接近をはるか遠くに感じ取ると直ちにその場を離れていくという。長年野外を駆け回っている科学研究員にとって、野生ジャイアントパンダに遭遇できる確率は極めて低い。今回、臥竜自然保護区の科学研究員が、野生ジャイアントパンダの赤ちゃんを至近距離で撮影したのは、今年に入って二度目となる。科学研究員の明強氏は「ジャイアントパンダの母親は付近にいたに違いないが、姿を見せなかった。ジャイアントパンダは縄張り意識が極めて強い単独行動を好む動物で、一般に2~3歳で母親を離れ自らの生息地を見つける。それより以前は餌を探しに行く以外、母親が子どもから離れることはあり得ない」と述べた。
牛頭山の海抜約3千メートルのエリアは野生ジャイアントパンダの生息地の一つであり、科学研究員は付近でジャイアントパンダのふんを探して、個体識別鑑定を行い、これを根拠に野生ジャイアントパンダの個体保護を行っている。保護区の生態保護作業は長年にわたり着実に推し進められており、ジャイアントパンダの生息地は効果的に保護され、野生ジャイアントパンダの個体群は良好に繁殖を続けている。
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