【新華社北京8月3日】金の国際調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がこのほど公表したデータによると、上場投資信託(ETF)への流入減速などで、2018年第2四半期(4~6月)の世界金需要は前年同期比4%減の964トンとなり、上半期の世界金需要は2009年以来の最低に落ち込んだ。
WGCが新たに公表した「金需要動向報告」によると、第2四半期、ETFは2年前の大幅な買い増しから小口の流入に転じており、流入規模は前年同期を46%下回り、うち北米ETFの持高は30・6トン減となった。
毎年第2四半期は金装身具のオフシーズン。報告によると、今年第2四半期の金装身具需要は低減したものの、上半期の需要量は1031トンと、前年同期並みの水準だった。第2四半期、世界ゴールド・バー、金貨投資需要は248トンと、ほぼ変わりがなかった。
スマートフォンやゲーム機、自動車など産業需要の活発化を受け、科学技術分野の金需要は増え続けた。うち第2四半期の需要は2%増の83トンとなり、7四半期連続の増加を記録した。上半期、世界科学技術分野の金需要は165トンと、3年ぶりの最高を記録した。
供給側をみると、鉱山生産量と金のリサイクルの増加を受け、第2四半期の世界の金供給量は前年同期比3%増の1120トン。
世界最大の金市場として、中国の第2四半期の金消費需要は前年同期を7%上回った。うち金装身具需要は5%増の144・9トン、ゴールド・バー、金貨需要は11%増の69・5トンだった。
WGC中国市場の王立新専務取締役は、技術高度化と市場戦略調整を通じ、金装身具業界は若い消費者への吸引力を強めており、中国の金装身具需要は4四半期連続で増加しており、景気回復はしばらく続くだろうと予測した。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事