【新華社広州8月6日】中国の一部テクノロジー企業は、ビッグデータやクラウドコンピューティング、「インターネットプラス」などの技術を用い乳がんスクリーニングが抱える難関の解決に挑んでいる。「騰訊覓影」(テンセントAI医学ソリューション)が今年、広東省広州市で発表した乳腺腫瘍スクリーニング人工知能(AI)システムもそのうちの一つ。
同システムは、テンセントと中山大学附属第一医院、広東省婦幼保健院など多くの病院が共同で研究開発し、すでに国内十数カ所の三級甲等医院(最もランクの高い総合病院)で臨床試験が始まっている。
テンセントによると、同システムは病巣と疑われる場所を自動で識別し位置を突き止め、腫瘤や石灰化の位置をマーキング、さらに腫瘍の良性・悪性といったリスク判別まで行う。テストでは、乳腺石灰化と悪性腫瘍検査の敏感度はそれぞれ99・0%、90・2%に達した。
マンモグラフィ検査は現在、中国や海外で普及している乳腺腫瘍のスクリーニング手段だが、経験を積んだ医師でも多くの画像の比較診断に多大な労力を費やす。
「騰訊覓影」乳腺腫瘍スクリーニングAIシステムは、マンモグラフィ・スクリーニングに特化し設計された神経回路網モデルを採用することで、診断に多くの画像を必要とすることや、画像解像度が高すぎて機械学習に適さないといった問題に焦点を合わせ、マンモグラフィ検査の技術的難題を解決した。
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