【新華社北京8月3日】中国電信(チャイナ・テレコム)、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)の通信事業大手3社がこのほど、公表した2018年6月のデータによると、6月末時点で、4G(第4世代移動通信システム)利用者数は11億1千万人に達した。利用者数は増加し続けている。高速データ通信を無制限に使える低価格プランの打ち出し、インターネット業界の急成長を活かしてインターネット企業との提携は大手3社が4G利用者を拡大する主な措置だ。一方、2018年中間業績予想を公表した4G関連株21銘柄のうち、増益予想は10銘柄。生産能力の拡張、子会社買収が業績急成長の主な要因だと思われる。中国証券報が伝えた。
▽4G利用者の争奪戦
統計をみると、6月末時点で、国内の4G利用者数は11億1千万人、携帯利用者全体の73・5%を占めた。大手3社の携帯利用者数はそれぞれ9億600万人、2億8200万人、3億200万人と、4G利用者数はいずれも増えた。ケーブルモデム業務では、6月までに中国電信の利用者数は1億4千万人、中国移動は1億3500万人、中国聯通は7891万6千人。
6月、中国電信の携帯業務(4G)利用者数は567万人増、中国移動は500万6千人増、中国聯通は277万5千人増。2018年上半期、中国電信の4G利用者は3527万人増、中国聯通は2823万3千人増、中国移動は2732万2千人増。 東方証券の分析では、大手3社は利用者の伸びが鈍化した5月を経て、6月に入って増加に転じた。5G(第5世代移動通信システム)の商業化を控え、既存の4G利用者は5G市場で勝負する重要な資源と見なされる。4G利用者を増やすために、大手3社は高速データ通信を無制限に使える低価格プランを打ち出したほか、インターネット業界の急成長を追い風に、インターネット企業と密接な提携を展開している。国家統計局の最新報告では、今年上半期、情報伝送、ソフトウェア、情報技術サービス業は30%以上増え、インターネットおよび関連サービスをはじめとする現代新興サービス業は急速な発展を続けている。
▽関連株10銘柄、業績増を見込む
金融情報サービス会社Windのデータでは、7月31日までに、4G関連の上場企業21社は2018年中間業績予想を出した。うち増収増益を見込んだのは10社。純利益の伸び率はすべて20%を超え、伸び率が100%を超えたのは6社、いずれも好調で利益を挙げた。
一部の企業の純利益の大幅増は生産能力の増加と密接に関係している。深圳卓翼科技股份有限公司の場合、2018年上半期の上場会社株主に帰属する純利益は3500万元~4500万元、前年同期比で1831%~2383%増える見込み。小米(シャオミ)スマートフォンおよび他の新規顧客の開拓、新製品の導入、生産能力の拡張、効率アップが業績増加に至る主な原因だとしている。
通鼎互聯信息股份有限公司の2018年上半期の上場会社株主に帰属する純利益は3億7900万元~4億6400万元、前年同期比で35%~65%増える見込み。同社の光ファイバー用プリフォーム生産能力は徐々に稼働し、自給能力は大幅に増えたほか、戦略協力パートナーからの供給量も増え続けたため、同社の光ファイバー・光ケーブル生産量と出荷量は回復した。
4G関連業務に力を入れる上場企業5社は子会社の合併を実施、業績増加に大いに寄与した。北京梅泰諾通信技術股份有限公司は2018年1~6月の上場会社株主に帰属する純利益が3億5千万元~4億300万元、前年同期比で100%~300%増えると予想した。同社は「ビッグデータ+人工知能」業務に関し、経営計画を段階的に展開。また、完全子会社となった寧波諾信睿聚投資責任有限公司の2018年第1四半期の純利益も計上したことで、上半期の業績の大幅増を実現した。
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