【新華社北京8月3日】中国北京市の懐柔区北西部にある北京箭扣長城は、専門家による数回の考察を経て、南部分の修復プロジェクトをこのほど、正式に着工した。テクノロジーやソーシャルプラットフォームの力を借り、遺跡が本来持つ風貌や趣きを残しつつも、現代における長城文化の魅力を活性化させていく。
プロジェクトは中国文物(文化財)保護基金会と北京市懐柔区雁棲鎮政府、騰訊(テンセント)公益慈善基金会の三者が合同で実施する。中国文物保護基金会の励小捷理事長は「今回のプロジェクトは中国文物基金会と騰訊公益慈善基金会が手を携え、社会資本を用い長城本体を修復する初めての試みとなる。社会の力が作り出すプラットフォームでわれわれは更なる革新を遂げることになる。基本的な目標は、より多くの人が長城に関心を持ち、長城を訪れ、長城保護に参加してもらうことだ」と語った。
箭扣長城は明代に築かれた長城の中でも難所として知られるが、風雨による浸食や人為的な破壊による損傷がひどく、安全性に問題が生じていた。今回のプロジェクトは主に151号敵台(櫓)から154号敵台と側壁の修復と補強を行い、来年6月の完成を見込む。
テンセントの責任者は、公益活動で修復費用の寄付を募るだけだけでなく、デジタル化技術によって伝統的な生活と現代生活とを結びつけ、人びとが一歩も外に出ることなく長城の美しさを感じられるようにし、中華文明を世界各地に伝えていきたいと語った。同社がこのほど開発した長城のライブストリーム・Wechatミニプログラム「長城この瞬間(長城這一刻)」は、すでに一般公開されている。
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