高さ４５メートルの喙核桃の木の幹。（新華社配信／雲南省文山チワン族ミャオ族自治州森林公安局提供）
【新華社昆明８月１日】中国雲南省文山チワン族ミャオ族自治州森林公安局はこのほど、中国西南地域の極小個体群野生植物調査班が同自治州麻栗坡県で高さ４５メートルの近絶滅種植物、「喙核桃」（Ａｎｎａｍｏｃａｒｙａ ｓｉｎｅｎｓｉｓ）の木を発見したと発表した。
喙核桃の実。（新華社配信／雲南省文山チワン族ミャオ族自治州森林公安局提供）
この木は同県下金廠郷の下金廠村民委員会偏岩村小組に生えており、高さ４５メートル、幹の周囲７・７メートル、樹冠幅４４×４６メートル。調査班は実測と文献資料との対比を通じて、今回発見したのが中国、ないし世界で最大の、近絶滅種植物の喙核桃である可能性があるとの暫定的判断を下した。また、調査班は調査期間中に、同県内の３カ所で大小２００本以上の喙核桃の木を発見した。
喙核桃の実の内部。（新華社配信／雲南省文山チワン族ミャオ族自治州森林公安局提供）
喙核桃は中国国家二級保護植物で、国際自然保護連合（ＩＵＣＮ）のレッドリストでは「絶滅危惧ＩＡ類（ＣＲ）」として登録されている。
地面に落ちた喙核桃の実。（新華社配信／雲南省文山チワン族ミャオ族自治州森林公安局提供）
絶滅の危機にある喙核桃を救うため、麻栗坡県森林公安の人民警察は、現地で保護宣伝活動を積極的に展開している。老山省級自然保護管理局と同県林業局はすでに、育苗を通じて県内で品種の導入を行っており、現時点で８７本の若苗の育苗に成功し、高さは１５～４５センチに達しているという。（記者／浦超、張東強）
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