【新華社北京７月２５日】中国人民大学国家発展戦略研究院課題グループが発表したマクロ経済月間データ分析報告書によると、２０１８年上半期、中国のマクロ経済は安定し、２０１６年以来の安定傾向を続け、６・７％～６・９％の区間で中高速成長を維持しているという。就業市場は安定を保ち、失業率は持続的に下降し、１～５月、都市部は新規増加の通年就業目標の過半数を達成している。経済参考報が伝えた。
報告書は次のように指摘。２０１８年上半期、中国マクロ経済の運行は穏やかであり、物価水準は安定し、就業情勢は全体的に上向き傾向にある。マクロ経済は多くの面で積極的な変化をみせている。一、産業構造の継続的な適正化。経済成長と雇用創出におけるサービス業の支える役割が更に強化され、ハイテク製造業と設備製造業の製造業における比率が更に向上した。二、需要構造の持続的な改善。最終消費のＧＤＰ成長における地位が更に向上した。住民消費の高度化が続き、消費成長の新たな原動力がなおも強化されている。三、対外貿易の中国経済における役割に変化が生じている。中国経済は投入と産出で外部依存度のバランスが取れ、海外市場の需要に対する依存度が低下してきた。四、ミクロ面では、企業収入と利益で比較的高成長を保ち、生産コストが逐次に低下している。
中国マクロ経済は全体的には安定しており、多方面において積極的な変化が現われたと同時に、多くの矛盾や隠れた憂いも浮上した。国民の実質所得と消費支出の伸びが鈍化し、固定資産投資が大幅に伸び悩み、工業企業の業績改善が遅くなり、小企業と民間企業の融資調達コストが急ピッチで上昇し、観光や輸送などのサービス貿易の赤字が急速に拡大している。
報告書は次のとおり建議している。供給側構造改革の更なる推進を通じ、民間投資の成長と家庭消費需要の拡大との良性循環を強めること。既定の開放拡大戦略の推進と貫徹を加速し、国内市場の拡張と高度化を推し進め、海外企業の中国市場に対する依存度を高めること。為替レート形成メカニズムの柔軟化と国境を越えたキャッシュフロー管理の厳格化をはかり、海外金融リスクの伝導や国内外金融リスクの重複を防ぐこと。
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