【新華社サンパウロ7月25日】2018グローバルアグリビジネスフォーラム(GAF)がこのほど、ブラジルのサンパウロで開幕した。参加者は、農業や牧畜業はさらに効率を高め、資源の浪費を一層減らし、より持続可能な方法で発展すべきだとの見方で一致した。
ブラジルのブライロ・マッジ農牧・食料供給相は開幕式で、世界に食糧を供給すると同時に環境を保護し、持続可能な発展を実現することは、ブラジル政府が努力している目標だと語った。
経済協力開発機構(OECD)と国連食糧農業機関(FAO)が共同編集したリポートによると、大部分の穀類、肉類、魚類と乳製品の生産量は2017年に記録的水準に達し、穀類の備蓄量は史上最高の水準に達した。
だが、FAOの駐ブラジル責任者であるAlan Bojanic氏は、食糧の生産量が十分でも、世界で7億7700万人が飢餓状態にあり、この数字は2015年よりも増えていると警鐘を鳴らす。また、貧困や農業への投資不足、価格変動の激しさや浪費が、世界の飢餓問題を解決する上で主な障壁となっているとの見方を示した。
フォーラムには17の国と地域から政財界の関係者や農業分野の研究者ら3千人以上が出席し、世界の飢餓撲滅、農業分野の協力やグローバル化、多国間協議や2国間協議などの議題を含む世界の農業分野における発展問題について討論を行った。
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