【新華社広州7月25日】中国の広州市城市規劃勘測設計研究院で都市計画プランナーを務める劉為氏は2014年、国連人間居住計画(ハビタット)に招かれ、呉傑氏ら数人の同僚と共にルワンダの2つの都市、ルバビューとニャゲーテアに赴いた。現地で都市計画コンセプトの青写真を作成し、地元政府の「持続可能な居住開発」実現に助力した。
アフリカ行きに先立つ2カ月間の準備と到着後の実地調査で、劉氏らはこれまでのルワンダの都市計画が建築物の外観と機能の重視に偏り、都市発展戦略の全体像や計画実現化のための具体的方法論が乏しいことに気づいた。
プロジェクトチームとルワンダ政府建設部門はプロジェクト実施にあたり、まず国家計画体系を見直し「都市発展戦略、構造的全体計画、近隣住区計画、実施計画」の4段階の枠組みを制定。チームはさらにルワンダの都市発展と管理について(1)政府の積極性と管理の簡素化(2)住民への基本的生活施設の提供(3)地方の経済発展推進による就業機会の増進と中国の経験を参考にした工業化初期段階の促進(4)環境に配慮した資源の保護(5)住民が共有・共栄できる都市建設-の5項目を提案した。
ルワンダ政府はこの提案を「中国の経済発展の最も優れた総括」と評した。呉傑氏は、中国の「緑水・青山こそが金山・銀山」という考えが、討論を通じてルワンダ各界からも幅広い賛同を得ることができたと語る。
このルワンダ都市計画の成果は2016年に開催された第3回国連人間居住会議(ハビタット3)で報告された。ハビタットはこの成果を広報パンフレットと年次活動報告書に記載し、広州のプランナーを再度モザンビークの2都市の都市計画協力に招聘した。
中国はルワンダにとって最大の貿易国となる。ルワンダ再建と工業化のプロセスで、中国は多くの支援を行ってきた。ルワンダのカガメ大統領はかつて、中国はアフリカの人々が必要とするものをもたらしてくれると語った。
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