【新華社北京7月25日】中国の自動車大手、中国一汽、東風汽車、長安汽車の3社はこのほど、それぞれの優位資源を統合し、「T3出行服務公司」を合弁で設立することで合意した。中央企業3社が協力してライドシェア(相乗り)産業の発展を促すことで、ライドシェアがあらためて各界の関心を集めている。経済参考報が伝えた。
ライドシェアのほかに、3社は共同で、自動車産業新業態などの新ビジネスモデルおよびスマートシティづくり、スマート交通づくりを模索する。顧客へのサービス提供から顧客経営へ、製品経営からブランド経営へ、従来製品からスマート化、新エネ製品へ、製品提供から移動サービスソリューション提供へ、それぞれ転換を図る。
実際、ライドシェア市場はすでに、自動車大手と新興のサービス業者が競り合う場になっている。多くの国内外の自動車メーカーは続々とタイムシェアレンタル、配車などのライドシェア事業を展開。
北汽集団傘下の華夏出行公司はタイムシェアレンタル事業で自動車1万8千台を保有、北京、昆明(雲南省)、西安(陝西省)、青島(山東省)、長沙(湖南省)、貴陽(貴州省)など14都市に展開している。年末までに自動車保有台数が4万台を超え、事業展開都市数を42都市に増やす考えだ。吉利集団も新エネルギー車専門のサービスプラットフォーム「曹操専車」を設立、北京など中国国内の大都市でサービスを提供している。
東風公司は2017年、「東風出行・共享汽車」というサービスプラットフォームをつくり、レンタルから販売まで手掛けている。長安汽車は新エネ車専門の配車サービス「長安出行」を設立、ライドシェア事業に参入。一汽は5月、「移動出行事業部」を設置、新たな事業成長の柱の育成に取り組んでいる。
資本市場に促され、滴滴出行(ディディチューシン)、首汽約車、神州専車など多くのライドシェア業者がどんどん成長している。2018年の中ごろまでに、中国で登録されたタイムシェアレンタル事業者は400を超え、自動車投入台数は10万台以上。自動車シェアリング市場の競争は激しさを増している。
関連機関の予測では、中国のライドシェア市場の需要が旺盛で、市場潜在力は大きい。自動車シェアリングの潜在的な市場規模は2018年1兆8千億元に達する見込みだ。
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