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ミニプログラムECが急速に浸透 期待される法整備
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-07-18 14:23:45 | 新華社 | 編集: 张一

  【新華社上海7月18日】中国IT大手の騰訊(テンセント)は2017年、WeChat(微信)内で使用するミニプログラム「WeChat Mini Apps(微信小程序)」を発表した。それからミニプログラムは人々の日常生活に急速に浸透している。このうちミニプログラム電子商取引(EC)は、簡単な操作性とソーシャルエンターテインメントを兼ね備えているなどの特徴で、スマートフォンユーザーのネットショッピングの新たなルートになっている。

  データによると、今年の「618セール」(注)期間中、ミニプログラムECは新たな勢力となり目覚ましい業績を挙げた。期間中、ミニプログラムECのユーザー数は5302万人余り増え、アクセス人数は1億人以上、アクセス回数は延べ10億回以上、シェア回数は延べ8432万回以上に達した。

  ショッピングサイト「淘宝網」のデータ通信量コストがますます上昇する中で、ミニプログラムECプラットフォームは多くの中小店舗の新たな選択肢となっている。大手調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)は、2017年に6300万人だったWeChatミニプログラムECのユーザー数が、2018年には1億6200万人に達し、今後ミニプログラムECの市場規模とユーザー数はハイペースで拡大し続けると予想している。

  青桐資本の張芸社長は、ミニプログラムECはWeChatが繁栄している中で誕生し、ミニプログラムの発表により、WeChatは機能展開や応用シーンの浸透の面で非常に大きく発展し、これによりオンライン・オフライン端末、サプライチェーンで新興市場のチャンスが多数生まれたと述べている。

  しかし消費者にとっては商品の品質が、ミニプログラムECプラットフォームでショッピングをする際の注目点となっている。EC研究センター法律権益部の賈路路ジュニアアナリストは、ミニプログラムECにもコピー商品や粗悪品の問題は存在し、しかも従来型のECよりも問題はさらに大きい可能性があると見ている。従来型ECプラットフォームの規制は法整備において相対的に完備されており、法執行においても相応のメカニズムができているが、WeChatミニプログラムECは法律的な位置付けが明確でなく、行政監督・管理においても空白があるというのだ。このほか、WeChatはソーシャルプラットフォームに属し、ECプラットフォームではないため、テンセントにはミニプログラム内のECに対する厳密な意味での監督管理などが存在しないという。

  このため賈氏は、今後WeChatミニプログラムECの法的位置付けを確定し、これを法の監督・管理の範囲に含める必要があるほか、ソーシャルプラットフォーム内で経営する者に対するプラットフォーム側の審査義務を明確にしなければならないと指摘している。また、消費者の角度からは、消費の際にミニプログラムが正規の企業かどうか、相応する経営・製品資質を有しているかなどを特に確認しなければならないと注意を喚起している。

  注:6月18日は中国EC大手「京東」(JDドットコム)の設立記念日で、2010年からECのセールが行われている。

 

当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。

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新華網日本語

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新華網日本語 2018-07-18 14:23:45

  【新華社上海7月18日】中国IT大手の騰訊(テンセント)は2017年、WeChat(微信)内で使用するミニプログラム「WeChat Mini Apps(微信小程序)」を発表した。それからミニプログラムは人々の日常生活に急速に浸透している。このうちミニプログラム電子商取引(EC)は、簡単な操作性とソーシャルエンターテインメントを兼ね備えているなどの特徴で、スマートフォンユーザーのネットショッピングの新たなルートになっている。

  データによると、今年の「618セール」(注)期間中、ミニプログラムECは新たな勢力となり目覚ましい業績を挙げた。期間中、ミニプログラムECのユーザー数は5302万人余り増え、アクセス人数は1億人以上、アクセス回数は延べ10億回以上、シェア回数は延べ8432万回以上に達した。

  ショッピングサイト「淘宝網」のデータ通信量コストがますます上昇する中で、ミニプログラムECプラットフォームは多くの中小店舗の新たな選択肢となっている。大手調査会社の艾媒諮詢(iiMedia Research)は、2017年に6300万人だったWeChatミニプログラムECのユーザー数が、2018年には1億6200万人に達し、今後ミニプログラムECの市場規模とユーザー数はハイペースで拡大し続けると予想している。

  青桐資本の張芸社長は、ミニプログラムECはWeChatが繁栄している中で誕生し、ミニプログラムの発表により、WeChatは機能展開や応用シーンの浸透の面で非常に大きく発展し、これによりオンライン・オフライン端末、サプライチェーンで新興市場のチャンスが多数生まれたと述べている。

  しかし消費者にとっては商品の品質が、ミニプログラムECプラットフォームでショッピングをする際の注目点となっている。EC研究センター法律権益部の賈路路ジュニアアナリストは、ミニプログラムECにもコピー商品や粗悪品の問題は存在し、しかも従来型のECよりも問題はさらに大きい可能性があると見ている。従来型ECプラットフォームの規制は法整備において相対的に完備されており、法執行においても相応のメカニズムができているが、WeChatミニプログラムECは法律的な位置付けが明確でなく、行政監督・管理においても空白があるというのだ。このほか、WeChatはソーシャルプラットフォームに属し、ECプラットフォームではないため、テンセントにはミニプログラム内のECに対する厳密な意味での監督管理などが存在しないという。

  このため賈氏は、今後WeChatミニプログラムECの法的位置付けを確定し、これを法の監督・管理の範囲に含める必要があるほか、ソーシャルプラットフォーム内で経営する者に対するプラットフォーム側の審査義務を明確にしなければならないと指摘している。また、消費者の角度からは、消費の際にミニプログラムが正規の企業かどうか、相応する経営・製品資質を有しているかなどを特に確認しなければならないと注意を喚起している。

  注:6月18日は中国EC大手「京東」(JDドットコム)の設立記念日で、2010年からECのセールが行われている。

 

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