【新華社西安7月18日】中国陝西省西安市にある西京医院は16日、3Dプリント技術を応用し大腿骨頭壊死症の治療を行っており、すでに臨床試験段階に入ったと発表した。
同医院整形外科の郭征教授は、「患者の骨の壊死部分の映像資料に基づき、3Dプリント技術により人の骨格構造を模倣したチタン合金の大腿骨頭の支柱を作り、大腿骨頭壊死症患者の体内に埋め込んだ。壊死部分の骨の修復を効果的に促進できるため、同症の新たな治療法となるだろう」と述べた。
同症は、整形外科の臨床でよく見られ、治療が難しい慢性疾患の1つで、早期には股関節周囲の鈍痛が多く見られ、運動後に痛みが増す。症状がさらに進むと、大腿骨頭が陥没することもあり、最終的には人工関節の手術が必要になる。早期・中期に臨床的に処置を行い、大腿骨頭の陥没を遅らせたり防いだりすることが、股関節を残す重要な対策とされている。
郭教授によると、3Dプリント技術で人の骨格構造を模して作られたチタン合金の大腿骨頭の支柱には、人の骨格構造への段階的変化とセンターパイプ設計が採用されている。このうち、人の骨格構造への段階的変化設計は、大腿骨頭の荷重部の機能を代替・分担でき、患者の正常な歩行時の大腿骨頭の陥没を防ぎ、新しい骨組織の内部での再生に役立ち、周囲の骨格と緊密に結合して力学的性質を増大させることができる。センターパイプ設計は、コア・デ・コンプレッションを維持する穴や、人工骨やその他の骨誘導活性物質の注入するルートとなり、注入した人工骨や骨誘導薬剤が大腿骨頭壊死部分に集中的に作用させ、新しい骨の再生と壊死部分の修復を促すことができるという。
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