【新華社ラサ6月15日】中国チベット自治区林業庁はこのほど、20年以上にわたる建設管理と保護により、チャンタン(羌塘、チベット語で「北方平原」を意味する)国家級自然保護区内の重点保護野生動物の個体群が大幅に増加したことを明らかにした。チベットカモシカは5万頭から15万頭以上に、野生のヤクは7千頭から1万頭以上に、チベットノロバは3万頭余りから5万頭以上に増え、ユキヒョウやアルガリ、オグロヅルなどの回復的増加も著しく、生物の多様性が保護されている。
同保護区はチベット自治区ナクチュ市とガリ(阿里)地区に位置しており、面積は29万8千平方キロ、平均標高は5千メートル以上で、中国で最も広く最も標高の高い自然保護区だ。生息する希少野生動物の種類が非常に豊富で、「野生動物の楽園」と呼ばれる。
同自治区は近年、保護区の管理体制・メカニズムの改革と整備を進めており、保護区内での違法な探検活動の企画や実施を厳しく禁じている。また、2015年から、3億元(1元=約17円)の経費を投じて73カ所の管理ステーションを建設し、73組の管理保護チームを組織したほか、780人の農民・牧畜民を専門管理保護スタッフとして雇用し、専門的な管理保護隊を設立した。日常パトロール、管理保護、検査を展開し、チャンタン草原の「移動する垣根」となっている。
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