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香港の金融業界関係者「オフショア人民元に新たなチャンス」
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2018-06-14 08:53:00 | 新華社 | 編集: 王珊寧

【新華社香港6月14日】中国香港特別行政区の香港証券取引所は12日「第5回人民元固定利息及び通貨フォーラム」を開催した。市場参加者や監督管理部門、サービス提供企業、関連機関の代表約700人が香港に集まり、人民元の国際化や中国の金融開放、債券市場の変革などのテーマを中心に、交流や討論を行った。

 香港証券取引所の李小加最高経営責任者(CEO)はフォーラムで、中国内地と香港をつなぐ債券相互取引制度「債券通」が始まった2017年7月以降、世界の大手金融機関が人民元を準備通貨としてバランスシートを管理し始め、人民元の国際化は新たな段階に入ったと述べた。李氏は「流動性、顧客、商品」という最強のトライアングルを形成し、連携して人民元の国際化を共に促進する必要があるとの認識を示した。

 香港証券取引所の巴曙松首席エコノミストは、世界経済の枠組みにおける中国の地位は上がり続け、人民元が今後さらに世界中で使われるようになることは、基本的に明らかだと述べた。また、人民元が世界の投融資通貨となる可能性を持っていることが、オンショアとオフショアの人民元資産比率の引き上げに巨大なチャンスと空間を提供したとの認識を示した。

 中国銀行(香港)の鄂志寰首席エコノミストは、中国内地の債券市場が人民元の国際化の開放促進を加速させることは金融リスクの分散に有利であり、債券による直接的な資金調達の機能がさらに高まると指摘。市場構造、投資家構造、投資行為の最適化に役立ち、流通市場の取引を刺激し、中国内地の債券市場の範囲が増えるとの考えを示した。

 データによると「債券通」開始以降、取引規模と海外機関投資家の参入数はそれぞれ安定的に増加しており、5月末までに、合計315の海外機関投資家が「債券通」への参入許可を取得し、新たに310の債券が「債券通」を通して発行された。5月末までに、中国銀行間債券市場の外資保有高は1兆3750億元(1元=約17円)に達し、前年7月の「債券通」開始前から63%増加した。

 中国建設銀行(アジア)の郭志鵬副総裁は、香港が2011年以降、世界最大のオフショア人民元センターとして、人民元為替レートや金利商品の開発に尽力し続けたと表明。海外での人民元の使用も、当初のクロスボーダー貿易での決済機能から投資、資金調達、リスクヘッジ機能に拡大したと述べた。さらに、今後の香港オフショア市場の機能が店頭デリバティブ決済、資産管理、商品の革新などに方向転換するとの認識を示した。

 

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新華網日本語

香港の金融業界関係者「オフショア人民元に新たなチャンス」

新華網日本語 2018-06-14 08:53:00

【新華社香港6月14日】中国香港特別行政区の香港証券取引所は12日「第5回人民元固定利息及び通貨フォーラム」を開催した。市場参加者や監督管理部門、サービス提供企業、関連機関の代表約700人が香港に集まり、人民元の国際化や中国の金融開放、債券市場の変革などのテーマを中心に、交流や討論を行った。

 香港証券取引所の李小加最高経営責任者(CEO)はフォーラムで、中国内地と香港をつなぐ債券相互取引制度「債券通」が始まった2017年7月以降、世界の大手金融機関が人民元を準備通貨としてバランスシートを管理し始め、人民元の国際化は新たな段階に入ったと述べた。李氏は「流動性、顧客、商品」という最強のトライアングルを形成し、連携して人民元の国際化を共に促進する必要があるとの認識を示した。

 香港証券取引所の巴曙松首席エコノミストは、世界経済の枠組みにおける中国の地位は上がり続け、人民元が今後さらに世界中で使われるようになることは、基本的に明らかだと述べた。また、人民元が世界の投融資通貨となる可能性を持っていることが、オンショアとオフショアの人民元資産比率の引き上げに巨大なチャンスと空間を提供したとの認識を示した。

 中国銀行(香港)の鄂志寰首席エコノミストは、中国内地の債券市場が人民元の国際化の開放促進を加速させることは金融リスクの分散に有利であり、債券による直接的な資金調達の機能がさらに高まると指摘。市場構造、投資家構造、投資行為の最適化に役立ち、流通市場の取引を刺激し、中国内地の債券市場の範囲が増えるとの考えを示した。

 データによると「債券通」開始以降、取引規模と海外機関投資家の参入数はそれぞれ安定的に増加しており、5月末までに、合計315の海外機関投資家が「債券通」への参入許可を取得し、新たに310の債券が「債券通」を通して発行された。5月末までに、中国銀行間債券市場の外資保有高は1兆3750億元(1元=約17円)に達し、前年7月の「債券通」開始前から63%増加した。

 中国建設銀行(アジア)の郭志鵬副総裁は、香港が2011年以降、世界最大のオフショア人民元センターとして、人民元為替レートや金利商品の開発に尽力し続けたと表明。海外での人民元の使用も、当初のクロスボーダー貿易での決済機能から投資、資金調達、リスクヘッジ機能に拡大したと述べた。さらに、今後の香港オフショア市場の機能が店頭デリバティブ決済、資産管理、商品の革新などに方向転換するとの認識を示した。

 

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