【新華社北京6月12日】中国北京体育大学、首都小児科研究所、国家体育総局体育科学研究所という三つの団体が共同で制定した中国初の「就学前児童(3~6才)運動指南」が9日北京で発表された。「運動指南」は健康な3~6才の就学前児童を対象に、毎日の運動に関する指導原則や具体的な推奨運動量を初めて取り上げている。
「運動指南」は「就学前児童の運動はその体と心の発育の特性に合わせ、主に楽しいゲーム形式で行うべき」「一日の各タイプの身体活動時間は累計180分以上にすべきで、うち中級以上の強度の身体活動は累計60分を下回らないこと」と提案。中国の就学前児童の野外活動が不足する現状に対しては「毎日最低120分以上の野外活動を行うべき」としている。
日増しに顕著になる「座りっぱなし」や「ベビーシッター代わりに与えられる電子機器」という状況やそれらが健康に及ぼすマイナスの影響に対して「運動指南」は毎日の活動時間や活動強度を確保した上で「就学前児童は毎日できる限り座りっぱなしの時間を減らさなければならない。画面を見る時間は毎日累計60分を超えてはならず、少なければ少ないほど良い。着席した状態はいかなる場合でも連続で60分以内に抑えなければならない」と強調している。
国家体育総局体育科学研究所にある体育医学融合センターの郭建軍主任は「運動指南」の一つの特徴は運動強度の必要性を強調していることで、中国の伝統的な子育て文化とは大きく異なると指摘。「運動指南」は運動の多様性と強度の重要性を特に強調しており、現実生活に対する強い指導的意義を有しているとし、保護者は子どもが運動で疲れてしまうことを心配するが、実際には一定の強度の運動を必ず行う子どもの方が健康に成長すると語った。
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