【新華社深圳6月10日】中国広東省深圳市の人居環境委員会はこのほど、深圳市「一街一站(一つの地区に一つの観測ステーション)」プロジェクトの大気監視ネットワークシステムの運用が同日開始され、全市74街道(=地区)のPM2・5監視拠点のデータがすべて同システムに接続されたことを明らかにした。
同委員会の盧旭陽副主任によると、深圳市の大気の状況はここ数年で大幅に改善されたという。PM2・5濃度は2006年からの10年間で55%減少し、2017年には年平均濃度が28マイクログラム/立方メートルまで下がり、6つの大気環境指標全てで基準を下回った。
同市の大気の状況は、ニューヨークやロンドン、東京、シンガポールなど世界の先進都市と比べればまだ改善の余地がある。市政府が公布し実施した「2018年『深圳藍(ブルー)』持続可能な行動計画」では、2018年にPM2・5の濃度を26マイクログラム/立方メートルまで削減する目標が定められている。 汚染が深刻な地域を正確に把握し、街道などの末端組織の責任意識を高め、各区、各街道の大気環境改善事業へ積極性を引き出すため、同市は4月、PM2・5自動監視ネットワークの構築を提案、「一街一駅」大気監視システムを完成させた。
各地区の監視拠点は50日間の作業を経て、すべて予定通り設置が完了し、74地区のPM2・5監視データは5月31日にシステムに接続された。
盧氏によると、これまでにデータ化された数値の分析では、74地区のPM2・5の数値は、東側では低く(良好)、西側では高い(悪い)ことがわかった。システムは大気環境を改善する上で科学的根拠を与えてくれるという。 PM2・5の監視データとランキングは、7月1日から携帯電話アプリやWeChatアプレット、WeChat公式アカウントなどを通じリアルタイムで公表される。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事