【新華社北京6月5日】中国商務部はこのほど「2017年中国国内取引発展の回顧と展望」を発表し、2017年の国内取引の発展情況を振り返り、今後のすう勢を見通した。中国証券網が伝えた。
中国の国内取引は2017年、安定かつ比較的速く発展し、規模が穏やかに拡大、構造の最適化が着々と進み、品質と利益の高まりをみせた。社会消費財小売総額は前年比10・2%増の36兆6千億元(1元=約17円)と、14年連続で2桁増を維持し、消費財市場規模で世界2位を保持した。国内取引の主要産業は増加値(付加価値)10兆7千億元を達成し、初めて10兆元の大台を突破、国内総生産(GDP)に占める割合は製造業に次ぐ約13%となり、国民経済の真の大黒柱となった。電子商取引(EC)による販売額は32・2%増の7兆2千億元、市場規模では世界首位。そのうち、実物商品は28%増の5兆5千億元と、社会消費財小売総額の15%を占め、前年を2・4ポイント上回った。社会物流総費用とGDPとの比率は14・6%となり、前年から0・3ポイント、2013年から3・4ポイント低下し、4年連続で下降した。
国内取引が勢いよく発展し、成長安定化、構造調整、国民生活改善を力強く支えている。最終消費支出によるGDP成長への寄与度は2017年に58・8%に達し、2012年から3・9ポイント上昇して4年連続で経済成長のメインエンジンとなった。国内取引の従業者数は前年比約10%増の1億9200万人、中国就職者全体の約4分の1を占め、雇用創出の主なルートとなっている。卸売業と小売業の納税額は18・1%増の2兆1千億元、納税増加への寄与度は21・3%に達し、納税増加の主柱となった。
2018年を展望すると、国内取引は着実な成長の勢いをみせ、通年の社会消費財小売総額は前年比10%前後、ECによる販売額は30%前後、国内取引の主要産業増価値は7%前後増え、消費によるGDP成長への寄与度は60%以上で推移、引き続き経済成長の第一駆動力としての地位を保つ見込みだ。
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