【新華社北京6月5日】金融業の開放拡大、中所得者層の拡大に伴い、中国市場に潜む大きなビジネスチャンスが世界の企業や投資者の注目を集めている。モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は北京で、中国市場の見通しは楽観的であり、中国における業務を開拓し続けると表明した。
北京に開催されたモルガン・スタンレー第4回中国サミットの席上、ゴーマンCEOは、同社は中国市場に大きな関心を持ち、穏健な中国市場はグローバルな業務展開にとって不可欠な存在だと述べた。
同社は2011年、華鑫証券と上海で合弁の証券会社を設立し、49%の株式を保有している。ゴーマンCEOは、同社の持株比率を49%から51%に引き上げ、さらには100%出資子会社に転換する計画を持っている。中国市場の開拓を強化して、中国金融業の対外開放による新たな好機をしっかりと掴みたいと語った。
同社は最も早く中国市場に進出した国際金融大手の一社であり、1994年に北京、上海に事務所を設立した。それ以降20年間あまりで、中国の従業員数は当初の12人から現在は千人以上に増加しており、中国市場も同社にとって、最も早く業務が拡張し、最も大きな規模の海外市場の一つとなった。
ゴーマンCEOは、中国金融業の発展と開放は世界の投資者に大きなビジネスチャンスをもたらしており、同社は資産管理などの分野で関連業務を全力で開拓して、中国企業と住民の増え続ける金融需要を満たすつもりだと語った。 また、「中国の経済規模はきわめて大きく、経済は安定的に成長しており、中国に進出している企業の多くが成功を収め、多額の収益を生んでいる。中国は膨大な中所得者層を抱え、消費力と資産管理の需要は日増しに増加している」と同氏は語った。
同社の中国の経済見通しは、一貫して楽観的であった。同社のリサーチ部門は、中国が早ければ2025年に高所得国入りし、一人当たり国内総生産は1万3700ドル(1ドル=約110円)に増えると予測している。
ゴーマンCEOは、中国は数多くの優良企業を抱えており、同社は中国科学技術企業の上場融資をサポートし、国有企業改革プロセスに積極的に参入して、中国企業の海外進出を支援すると語る。
同社の中国サミットには世界の投資者千人以上、関連企業300社以上が参加した。
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