【新華社シドニー6月5日】4日、オーストラリア・シドニーで開催された第74回国際航空運送協会(IATA)年次総会によると、コスト増加の圧力に直面しているにも関わらず、世界の航空業界は好調な収益を維持しており、世界の航空会社の純利益は2018年、338億ドル(1ドル=110円)に達し、純利益率は4・1%になるとIATAが予測した。
航空旅客輸送の需要は2018年には、7%の増加が見込まれ前年の8・1%をやや下回るものの、6年連続で20年間の平均水準である5・5%を上回る。旅客輸送人数は前年比6・5%増の43億6千万人、輸送収益は3・2%増と、2011年以来の最高を記録する見通しである。
航空貨物輸送の需要は2017年の世界経済の好景気による恩恵を受け、企業の速やかな在庫補充の為の空運需要に支えられて、同年の航空貨物輸送量は大幅に増加した。2018年に入り、在庫補充の周期が収束し、貨物輸送の需要は4・0%増となり、前年の9・7%を大きく下回るものの、20年間の平均水準並みである。貨物輸送量は6360万トン(2017年は6150万トン)、貨物輸送収益は5・1%増(2017年は8・1%増)の見通しである。
地域別では、アジア太平洋地域の2017年純利益は101億ドル(1ドル=約110円)と2位であった。2018年、同地域の航空会社の税引き利益は82億ドルで欧州を下回る。在庫補充の周期の収束により、貨物輸送はやや鈍化するが、依然として世界最大の貨物輸送と旅客輸送市場で、世界市場シェアの37%、33%を占める。
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