【新華社北京5月8日】業界筋によると、4月のアルミ価格は好材料の押上げで大幅に向上したが、現物の需給緩和が続くため、短期的には、最盛期の消費、在庫削減、輸入規制、コスト高に支えられ、高値で安定するものとみられる。中国証券報が伝えた。
データによると、中国のアルミ地金生産量は第1四半期(1-3月)、前年同期比で0・3%伸びて合計812万トン、3月の生産量は4・0%増の278万トンだった。アルミナの生産量も値上がりに刺激されて続伸、中国のアルミナ生産量は3月、562万9千トン、前年同月より4・8%減少したが、今年2月より6・99%増えた。
また、4月のアルミ在庫はロンドン金属取引所(LME)で全体的に増え、上海先物取引所でも増えた。このような局面は5月初頭で多少改善したが、在庫圧力は相変わらず大きい。データによると、5月2日時点の中国国内の現物アルミ在庫は220万トンとなり、4月26日より1万トン減り、3月19日の228万6千トンというピーク在庫から8万6千トン減少した。
注目すべきは、現在の貿易情勢で、アルミスクラップ輸入規制が厳格化されることから、アルミ供給がこれに応じて減少し、総量が約30万トンになることであり、中国国内のアルミニウム再生地金業者のコストアップに直結しそうだ。
また、最近では海外のアルミナの高値安定が電解アルミコストの下支えとなっている。オーストラリアのアルミナ本船渡し条件(FOB)価格は先週末時点で、先々週より1トン当たり18・5ドル高の643・5ドルだった。
短期的には、最盛期の消費、在庫削減およびアルミナ高が電解アルミ価格を下支えする。また、税関による金属スクラップ輸入規制により、アルミスクラップを原材料としたアルミ再生地金企業が供給減少を余儀なくされることから、やはりアルミ価格を下支えする。
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