【新華社マニラ5月8日】アジア開発銀行(ADB)の第51回年次総会が3日~6日、フィリピンのマニラで開かれた。4、5日に開催された会議では、中国を含む各国の政府担当者や金融機関関係者がアジア太平洋地域の包括的発展の促進や、新技術を活用した政府による包括的成長の推進、同行の長期戦略「ストラテジー2030」などのテーマについて討論した。
会議はフィリピンのドミンゲス財務相が司会し、アジア開発銀行の各理事や金融機関の関係者が出席。中国財政部の余蔚平副部長も出席して発言を行った。
余副部長は、ADBが発展戦略を革新し、アジア太平洋地域における質の高い発展の実現を推進する必要があると強調。地域協力を深化して「一帯一路」構想などの地域協力メカニズムとの連携を加速し、人類運命共同体の建設を後押しする必要があるとの見方を示した。また融資機能の強化、アジア太平洋地域インフラの相互接続支援、パートナーシップの拡大によるアジア太平洋地域全体の発展効果やレベルアップの必要性を訴えた。さらに、中国はこれまでと同様にADBの発展を支持し、中国とADBの全面的協力関係を深化させ、アジア太平洋地域と世界の持続可能な発展のために共に貢献していくと語った。
余副部長は会議期間中、ADBの中尾武彦総裁と会見し、中国とADBの協力などのテーマについて意見を交換した。
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