【新華社北京5月8日】WTI(指標の米国産標準油種)原油価格は7日朝、取引が必ずしも活発でない中、わずか1分で1バレル69・92ドルから70・16ドルに上昇し、「天井」だった70ドルを一気に突破し、その後、4年ぶりの最高となる1バレル70・69ドルに達した。また、中国原油先物契約(SC原油)も7日午前10時34分に1バレル460人民元を突破し、同契約上場以来の最高を更新した。上海証券報が伝えた。
光大証券の上席研究員、裘孝鋒氏は「われわれは以前から第2四半期の原油市場に不確実性があるとみている」と述べた。裘孝鋒氏はまた、世界で即刻利用できる残りの原油生産能力は1日380万バレルだが、うち、180万バレルが減産協定で規定されたもの。他の200万バレルがシェールオイルを中心とするものであり、原油価格が短期的に上昇する可能性は依然としてあると指摘した。
中国石油製品加工・流通産業クラブ(CPECクラブ )の劉心田秘書長によると、SC原油とWTIの常態化する価格はそれぞれ420人民元ほどと62ドルほどだ。最近の動きで見れば、市場は理性的ではなく、狂乱状態だ。特に初夏に入ると、大口商品相場が強気になる影響で、原油価格が最高更新を繰り返し、将来もさらに最高を更新する可能性がある。ただ、原油市場は早ければ5月中下旬に、冷静さを取り戻し、下落に転ずるはずだという。
金聨創の石油経済上席研究員、鐘健氏によると、原油高観測がすでに出ているが、原油高の推進力が消えるにつれ、原油価格は5月下旬に段階的に下落に転ずる可能性があるという。 供給面で、石油輸出国機構(OPEC)が減産に踏み切り、産油大国のベネズエラとアンゴラの生産量が意外に減少したことも原油価格を押し上げた。
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