【新華社ダマスカス4月14日】シリアのメディアは14日、米英仏3国が同日未明に行ったシリアへの軍事攻撃に対し「必要な防衛措置を講じた」と報じた。
シリア国営テレビによると、首都ダマスカスの北東部バルザにある科学研究センターが攻撃を受け、中部ホムスにある複数のシリア軍兵器庫も攻撃目標となった。ダマスカス国際空港は攻撃を受けていないという。
新華社の記者は現地時間午前4時ごろ、ダマスカスの中心部で非常に大きな爆発音が聞こえ、遠いところで、ダマスカス郊外のカシオン山に配備されているシリア軍の対空砲火と思われる赤い光が空へ飛んでいくのを目撃した。また、ダマスカス周辺の数カ所で濃い煙が立ち上ったのも確認している。
空襲が終わった午前6時ごろには、ダマスカスの市民は落ち着きを取り戻し、通常と変わらぬ秩序を保つ様子が見られた。一部の市民は中心部の広場に集まり、政府と軍を支持する声を上げていた。
シリア国営テレビは、米英仏3国の侵略に対し、シリア軍の防空システムがダマスカスの近くでミサイル13発を撃ち落としたことを伝えた。
シリア通信社によると、バルザにある科学研究センターがミサイル数発による攻撃を受け、教学センターや実験室を含む施設が損害を受けたが死傷者は出ていないという。ホムスでは市民3人が負傷した。
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